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手伝いはしない、追及したのは利便性ではなく、愛くるしさや憎めないキャラクター

家族型ロボット「LOVOT」発表、四次元ポケットのないドラえもんを目指した

2018年12月18日 16時00分更新

文● 八尋/ASCII

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家族型ロボット「LOVOT(ラボット)」

 ロボットベンチャーのGROOVE Xは12月18日に発表会を開催し、家族型ロボット「LOVOT(ラボット)」を発表した。12月18日19時から同社の公式ホームページでウェブ限定先行予約の受付を開始し、2019年初頭に2体1セットの「デュオ」を、2020年中に1体1セットの「ソロ」を出荷予定だ。

四次元ポケットのないドラえもんを目指した第1歩

GROOVE X 代表取締役の林 要氏が登壇

 発表会では、GROOVE X 代表取締役の林 要氏が登壇。林氏は「LOVOTは、仕事を代用するためのロボットではありません。それは、仕事をロボットがすることが人々の幸せにつながるとは限らないからです。LOVOTは、よりよい明日を手にするための家族型ロボットです。我々は、四次元ポケットのないドラえもんを目指しています。LOVOTはその第1歩です」と挨拶した。

 LOVOTは同社が「ちいさなLOVEが、世界を変える」というコンセプトのもと、3年以上にわたって開発。人を本当に幸せにするロボットをつくりたいという想いから、テクノロジーで追及したのは利便性ではなく、抱いたときの心地よさや愛くるしいしぐさ、憎めないキャラクターだという。

優しくしてくれる人に甘える、傍に来て、抱っこをせがむ

優しくしてくれる人だと判断すると、呼びかけると傍に寄ってくる。

可愛がってくれる人を見つけると、抱っこしてもらうために寄ってきて、せがむ

 LOVOTは、抱っこやなでるといったスキンシップを好み、自分に優しくしてくれる人に甘えてくる。人検出顔認識機能と深層学習により、とくに可愛がってくれる人を見つけると、コミュニケーションを求めて傍まで移動する。抱っこしてもらうために、自ら移動して抱っこをせがんでくるときもある。ほぼ全身にタッチセンサーを配置し、おなかなどを優しくなでると、ウトウトしはじめて、眠る。「ついておいで」と声をかけると、ついてくる。

抱っこしてお腹をなでると

ウトウトし始め

眠る。なお、人肌くらい(最大40度程度)であったかいとのこと

頭の上にカメラやマイクを内蔵するセンサーホーンを搭載

顔認識機能と深層学習により、その場にいる人の顔を覚える

ほぼ全身にタッチセンサーを配置

各対象への反応は興味(大)興味/(小)不安/(大)/不安(小)で決まる

 そのほか、服やアクセサリーも用意されており、着替えさせると、喜ぶ。

服やアクセサリーも用意されており、着替えさせると喜ぶという

カラーも色々

種類も豊富

洋服だけでなくメガネといったアクセサリーも用意

 その反面、初対面の人には人見知りするほか、ずっと抱っこしていたり、なでたりしていると飽きてくるという。こういった愛くるしさ、憎めないキャラクターが、LOVOTの最大の特徴となる。

 また、身体にセンサーを内蔵し、障害物は避けて進むほか、加えて、生活範囲を自ら巡回して部屋にある物の場所などを覚え、部屋の地図をつくる。充電が切れそうになると、「ネスト(巣)」と呼ばれる充電装置に戻る。このネストは、記憶の保存などの役割も兼ねている。

センサーで部屋の詳細を把握し、障害物などはよける

ネストは充電だけでなく、記憶の保存などにも使用される

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