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不要な写り込みをGANsで自動削除、マックス・プランク研など開発

2018年12月06日 06時42分更新

文● Karen Hao

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私たちの古き良き友である、競争式生成ネットワーク(GANs)を覚えているだろうか? GANsは2つのニューラルネットワークを互いに競わせることで、芸術的かつ現実的な画像を合成する人工知能(AI)アルゴリズムである。GANsを使って実現した新機能をここで紹介しよう。他の写真編集用ソフトウェアを使うことなく、写真からフォトボマー(思いがけず写り込んでしまったもの)を削除するのだ。

ドイツのマックス・プランク研究所とCISPAヘルムホルツ・センターの研究者たちは、2つの別々のGANsを使用して、フォトボマーを消す処理を実現する手法を開発した。1つ目のGANは、いわゆる「マスク生成器」を利用して、目標となる対象の画素を大まかに覆い隠す作業を、「マスク識別器」がそれと判別できなくなるまで繰り返す。2つ目のGANは、「イン・ペインター(内なる画家)」を利用し、1つ目のGANsで大雑把に覆い隠された部分を、合成写真であることを識別器がもはや判別できなくなるまで、本物の写真のように描き換えるのである。出来栄えの程については、上の写真をご覧いただきたい。

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