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「お似合いですよ」接客を自動化するAI店員が登場、その実力は?

Will Knight

2018年12月05日 06時55分更新

記事提供:MIT Technology Review

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販売員の話術でさえ、自動化の流れに追いつかれてしまうのだろうか。カナダの人工知能(AI)スタートアップ企業、トゥエンティBN(TwentyBN、20BN)が売り込もうとしているのは、人々の行動を認識し、売上を上げる方法を訓練されたバーチャル店員だ。

モントリオールで開催中の大規模AIカンファレンス、NeurIPS(NIPS)で20BNのアバター「ミリー(Millie)」を使ってみた。ミリーにサングラスをかけてみるように言われ、さらに別のサングラスも勧められた。彼女のセールス・トークはどう考えても直接的だった。「モデルみたいですね!」と大げさな口調なのだ。

過去数年間にわたり、20BNは画像内の物体を認識するだけではなく、物理的な行動を理解できるコンピューター・ビジョン・システムを開発してきた。20BNのローランド・メミシェビッチ最高経営責任者(CEO)は、「ミリーはゲームのキャラクターに似ていますが、相手を見て反応できるところが違います」という。

限定的ではあるものの、このソフトウェアを見ればコンピューター・ビジョンが小売業界に足を踏み入れようとしていることが分かる。アマゾンはすでに、画像認識ソフトウェアを使ってレジの必要性を低減する店舗を実験的に展開している。ミリーの登場で浮き彫りになるのは、小売業界において顧客とのやり取りが次に自動化されるかもしれない点だ。カンファレンスでは、アリババも中国のケンタッキーフライドチキン(KFC)で客からの注文を口頭で受けるソフトウェアのデモをした。このシステムに追加のコーラを勧められる将来も、そう遠くはないかもしれない。

メミシェビッチCEOは、このテクノロジーによって小売業界で働く人々が不安を抱くことになるかもしれないと認める一方、ミリーは人間の販売員を補助するものになるという。メミシェビッチCEOは「明らかに課題があります。このキャラクターがすることは人間とは違います。ミリーはいまのところ、販売促進システムなのです」。

正直な話、(セールス・トークに)完全に説得されたわけではない。体験はそれほど洗練されたものではなく、ミリーの意思疎通テクノロジーはやや粗雑で簡単なものだった。メミシェビッチCEOは、この荒削りな部分を好意的に捉えており、「完全ではありませんが、そのおかげでもっと人間らしくなるとも言えるのです」と話している。

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