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大谷翔平もやっていた、たった9マス埋めるだけの目標達成ツール活用法

2018年12月05日 06時00分更新

文● 松村剛志(ダイヤモンド・オンライン

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Photo:PIXTA

先日、メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手が、今季のア・リーグ最優秀新人に選ばれたことは記憶に新しいだろう。そんな大谷選手が高校時代に取り組んでいたのが、メジャーリーグで活躍するために必要な要素や行動をまとめた「目標達成シート」。これが、事業計画や商品開発の目標設定のツールとして、いまビジネスでも注目されている。今回は、その「目標達成シート」の原型となっている9マスのチャート「マンダラチャート」について、『仕事も人生もうまくいく!【図解】9マス思考 マンダラチャート』(青春出版社刊)の著者・松村剛志氏が解説する。

「マンダラチャート」の実際の活用方法を紹介

 目標達成の最短ツールともなり得る「マンダラチャート」。では、「マンダラチャート」をどのように作成し、活用していけばよいのだろうか。「マンダラチャート」を作成して、実際に目標を達成できた人たちの事例をいくつか見ていきたい。

 まず、とある経営コンサルティング会社の幹部で、企業研修・社員研修を行う講師としても活躍している人の「マンダラチャート」を紹介する。これは、基本的な「A型チャート」である。

◆A型チャート活用法

 この人は、「マンダラチャート」のテーマを目標達成とし、1年後・3年後のビジョンを明確にして達成すべき項目を具体的に記入している。さらに、この目標達成シートは毎年作成しており、2年目以降は以前作成したものをもとに、(1)達成されたものは継続する(2)できなかったものは再設定する(3)新しい目標を作成する(4)辞めることを取捨選択するという見直しを加えることで、より精度を高めているという。

 この「マンダラチャート」は各項目に対して詳細に記入されているが、最初のうちは、抽象的な夢や願望、希望など、行動レベルに落とし込めない目標が多くなってしまうかもれしない。しかし、この事例のように、何年も続けていくうちにより具体的なレベルに落とし込んだものができるようになるのである。

「A型チャート」は、他にも新しいプロジェクトの立ち上げや社内の取り組みなど、全体像をひと目で捉えたい内容のときに最適なのだ。

大谷翔平選手も実現!「マンダラチャート」で夢を叶える

 次は、「B型チャート」の活用法を見ていきたい。これは、不動産業を営んでいる経営者が、「マンダラチャート」を使って自社の成長に関するビジネス計画(社長方針)を作成した事例である。

◆B型チャート活用法

 下中央のAエリアでは、「お客様第一」として接客に関しての心構え・具体的な対応方法を記入し、Bエリア(左中央)の「職務能力」では、日々の行動に直結した実務的な流れを記入している。また、不動産業として、Gエリア(右上)の「街の通になる」という目標を掲げているのも特徴的だ。このように、社長自身が普段から考えていることを落とし込むことで、自分自身の思考の整理ができるとともに、社員とも思いを共有し、さらには会社が目指す人材育成にもつなげていくことができるのである。

 一方で、「マンダラチャート」はビジネスパーソン以外にも活用例は多々ある。たとえばこれは、2009年当時、小学6年生だった野球少年が作成したマンダラチャートである。もともと、この少年の父親がマンダラチャートを活用していたことをきっかに、自身のプロ野球になるという夢をかなえるためにこのチャートを作成したという。

◆B型チャート活用法(2)

 ちなみに、この野球少年は、その後見事に志望していた名門大学に合格、現在は野球部に所属して活躍している。メジャーリーガーの大谷翔平選手も高校時代に作成していた「目標達成シート」も話題となったが、この少年も小学生時代に書いたマンダラチャート通りに夢を着実に叶えつつあるのだ。

 他にも、年間のスケジュールや旅行記として「マンダラチャート」を活用している例もある。このように、「マンダラチャート」はビジネス全般をはじめ、人生や日常生活における問題解決、目標達成にも広く役立つことがわかり、現在では小学生から高齢者まで幅広い層の方々が活用しているのだ。

人生100年時代に“理想の自分”になるためには

 これまで、「マンダラチャート」が目標達成のための強力なツールであることは繰り返し述べてきたが、これは身近な目標だけでなく「人生の目標」という大きなテーマでも大きな力を発揮する。

「マンダラチャート」で人生の目標について考える時、図1のA型チャートのように「健康」「仕事」「経済」「家庭」「社会」「人格」「学習」「遊び」と人生を8大分野に分けて考える。すると、はじめは大きすぎるテーマに混沌としていた頭の中が、8分野に分けてチャートに書き込んでいくうちに整理され、目標が明確になってくるはずだ。目標が定まれば、具台的な行動も見えてきて、現実に振り回されることがなくなり、どんどんと目標に近づいてくことができるだろう。

◆「人生8大分野」チャート

 さらに、この人生8大分野のA型チャートを、図2のようなB型チャートに発展させて「人生100年計画」を立てることもできる。

◆「人生100年計画」チャート

「人生100年」が現実となってきたいま、100歳で“なりたい自分”になれているかは、現在の自分の行動によって左右されてくる。まず、この図のように、年代ごとに人生8大分野のA型チャートを展開する。そして、過去、現代の年代には実際にあったこと、未来の年代には「どうありたいか」を書き込んでいく。そうすることで、過去、現在から未来にあたる部分を過ぎ、100歳になった時点での自分の姿を思い描いたとき、「今何をするべきか」が見えてくるのである。

「マンダラチャート」の最大の強みは、中心から縦横無尽に伸びていく発想を、まず8つに限定すること。「伸びる先を8つに限定したら、発想や解決法が限られてしまうのでは」と不安に思うかもしれないが、マスにあてはめて考えることで、逆に具体的で役に立つ発想や考え方が生まれるのである。いま紹介してきた事例の数々を見ても、「マンダラチャートってこんなに自由な発想で書いていいんだ!」と様々な発見があったことだろう。

 日々の雑事や周囲の誘惑で自身の本来の目標を見失いそうになったとき、ぜひ「マンダラチャート」を作成して、思考や行動を一度整理してみてはいかがだろうか。そうすることできっと、それまでは思いつかなかったような解決方法や新しい行動が見えてくるはずだ。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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