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アスキー・ジャンク部リターンズ 第247回

髪のことは気にせずに味を考えると、うーむ……:

スカルプDやきそば 正体不明の味わい

2018年12月05日 17時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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髪のことを考えないで食べると、正体不明な「ヌルヌル塩味」

 実食した感想だけれど、先述した通り、髪にどういう影響があるかは考えないことにした。食べてすぐに効果が出ることなど、ありえないだろうし……。

「さっそく食べてみようと思います」

「やきそば、ちゃんと撮れてます?」

 さっそく食べてみる。……うーん、なんだ、これは。

 基本的には塩味のやきそばだけれど、わかめやひじきの味わいは独特。さらに、ヌルヌルした食感もある。ただ、それらが不可欠なものかといわれるとなんとも言いがたい。海藻の香り、ぬるっとした舌触りが、塩味のやきそばと噛み合っているかといわれると、判断に困るのだ。たしかに「ヌルヌル塩味」ではあるが、なんだか、つかみどころがない。

海藻の香りが強く、麺自体にヌルヌルした感じもあるのはおもしろい

 ただ、「いや、これはナシでしょ!」といえるほどミスマッチではない。そのあたりが評価をむずかしくさせる。しっくりこないのは、食べてみても、なにが「スカルプD」で、なにが「ペヤング」なのかわからないという、両方の要素が感じられない点にある。どこに立脚しているのか、見えてこない味だ。

「いや、アリだとは思うんですよ。ただもうちょっとバランスがよいとうれしいかなって」

「イカとかエビとか、シーフード系が入っているとよかったのかなー……」

「なんだろうなー、ヌメヌメ感がミスマッチなのかも」

「なにがいけないんだろうなー……」

 今回はアスキーグルメのナベコさんにも試食してもらった。とくに髪のことを考えずに、カップやきそばとして評価したいとのこと。

ナベコさん「うーん、ふむふむ、なるほど」

「ヌルヌル焼きそば。海草塩やきそばとして、鎌倉名物とかであったらちょっと納得いくのかもとか思ったり。やはり、むずかしいと思うのは、塩だけだと焼きそばとして味の決め手が少なくて、わかめの風味が悪目立ちしてしまう。アジア風のやきそばのように、油っけがほしくなってしまいました」

 髪に必要な栄養素が含まれていることを一切考えずに食べると、なんだか、よくわからないカップやきそばでは……という疑念は抜けない。髪のことを気にする人はこれを選ぶのだろうか。あまり深く考えず、一種のジョークグッズとして考えるべきかもしれない。

 正体不明。そんな表現が似合う。どこまでスカルプDの要素があるのか、どこまでペヤングの要素があるのか、よくわからない。体によいのか悪いのかも、なんともいえない。なんだか文章のテンションが低い気もするけれど、なんだかこう、テンションをどう保っていいかよくわからない、正体不明なカップやきそばでした。




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