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ポケベル、半世紀の歴史が終焉

2018年12月03日 16時50分更新

文● 二子/ASCII編集部

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 東京テレメッセージは、東京都/埼玉県/神奈川県/千葉県で提供してきたページャーの個人向けサービスを2019年9月一杯をもって終了することを発表した。これによって、半世紀におよぶ無線呼出サービス、いわゆるポケットベルのサービスが終了する。

ポケベルがついに終了。ポケベル世代ど真ん中で青春そのものという人もいれば、世代的に少しズレている、メインユーザー層(女子高生、ビジネスマン)ではないという場合、まったく使った経験がないという人が案外多いのも特徴的だ

 無線呼出サービスは1968年7月、電電公社によって東京23区内でスタート。アナログ方式からデジタル方式へ、1987年には数字の送信に対応、新規参入事業者の増加などと進化を続け、1990年代に入ると数字の語呂合わせによるメッセージ(14106で「愛してる」など)の交換が一大ブームとなった(その後、文字入力も可能に)。

 90年代後半に入るとPHSや携帯電話の普及により、需要は激減。各社がサービスを終了するなか、東京テレメッセージも一旦倒産。YOZANによる買収などを経て、再度独立してサービスを継続していた。災害時でも携帯電話のような輻輳の影響を受けないという特性から、現在は自治体向けの情報配信サービスが中心とのことだが、ユーザー数が1500を下回ったことから、今回の終了に至ったという。今後は防災無線に事業を集中するとしている。


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