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より快適なゲーム環境構築を、解像度はWQHDまで対応

144Hzで湾曲、没入感高くリーズナブルな27型ゲーミングディスプレー

2018年12月03日 07時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「XZ271Ubmijpphzx」

 ゲーマーでも、1920×1080ドットのディスプレーを利用しているユーザーは多い。しかし、より高い解像度でゲームをプレーしたいと考え、ディスプレーの買い替えを検討している人は少なくないはず。そういった人にオススメしたい製品が、日本エイサーのゲーミング向け27型湾曲ディスプレーの「XZ271Ubmijpphzx」である。XZ271Ubmijpphzxは、前述したようにディスプレーが湾曲している点が最大の特徴で、解像度は2560×1440ドット(WQHD)まで対応。さらに、実売で4万8000円~5万2000円と非常にリーズナブルな価格を実現しているのが魅力だ。

 では、ゲーミング用途において、従来の平面型ディスプレーではなく、湾曲型ディスプレーを選ぶメリットはどこにあるのか、XZ271Ubmijpphzxについて詳しくみていこう。

非常に細かな位置調整が可能
リフレッシュレート144Hzをサポート

 XZ271Ubmijpphzxの画面サイズは27型で、パネルには映り込みの少ないノングレアタイプを採用したディスプレーだ。このパネルは駆動方式にVA(Vertical Alignment)を利用しているため、コントラスト比は通常で3000:1、ACM使用時で1億:1と高く、画面を観た印象では、かなり白黒がハッキリした鮮明な映像を実現している。VA方式は、IPS方式に比べて視野角の狭さがデメリットとなる場合が多いのだが、本製品は水平178度、垂直178度とVA方式ながらも広い視野角を確保しており、VA方式だからと視野角を懸念する必要はまったくない。

本製品を上から見てみると、パネルが湾曲しているのがよくわかる

 しかし、視野角が広いとはいえ、左右のズレた位置から湾曲ディスプレーの画面を覗く機会はさほど多くはないだろう。やはり、湾曲ディスプレーの最大の利点は、自分と画面中央、そして画面両端までの距離にあまり差が生じない部分にある。つまり、画面端も、正面から画面を見るような感じで利用できるというわけである。そのため、ゲームにおいてはかなり高い没入感が得られるようになる。

 ただ、湾曲ディスプレーでは、その自分と画面中央および画面端との距離を同等に保つために、自分と画面との位置調整が非常に重要になる。そこで、XZ271Ubmijpphzxでは最大120mmの高さ調整や、上25度下5度のチルト角調整、それに左右30度ずつのスイベル調整が用意されており、自分に合わせたかなり細かいセッティングが可能になっている。実際に、XZ271Ubmijpphzxでゲームをプレーしてみると、この微調整はかなり重宝する。

自分に適した位置を決めるため、上25度下5度のチルト角調整や左右30度ずつのスイベル調整は便利

 また、ゲーミング向け仕様としては、リフレッシュレート144Hzをサポートしている点も見逃せない。FPSなどの対人ゲームでは、表示できるフレーム数でゲームの有利不利が決まる場合がある。そのため、秒間144フレームが表示できる本製品は、対人ゲームをプレーするユーザーには魅力的だ。また、MPRT(Moving Picture Response Time)の応答速度は1msを誇り、ラグに関してもまったく問題はない。

 そのほか、HDR(High Dynamic Range)として「HDR 10」に対応するため、自然色に近い映像を実現。さらに、AMDのディスプレー同期技術である「Free Sync」にも対応しており、ビデオカードにRadeonシリーズを利用していれば、画面のズレが起こるテアリングを抑えられる。

 OSDには「標準」「エコ」「グラフィック」「HDR」「アクション」「レース」「スポーツ」「ユーザー」と簡単に切り替えられる8つの動作モードを搭載。とくに高画質化が望めるHDRや、プレーするゲームのジャンルに応じた設定があらかじめ用意されている点は使い勝手がよい。

OSDの操作は右背面に用意された3つのボタンとスティックボタンでできる。その操作性はなかなか良好だ。なお、一番上のボタンは電源スイッチである

OSDに用意された動作モードは計8つ。HDRを利用したい場合など、ボタン1つで簡単に動作モードを切り替えることが可能

 また、FPSやTPSをプレーする際に活用できる、画面中央に照準点を表示する機能も装備。画面の色合いは、赤、緑、青、黄、赤紫、シアンと6色を個別にカスタマイズできる「6軸色合い」調整機能を搭載し、色みについても抜かりはない。そのほか、眼精疲労の原因となるフリッカーを抑制する「フリッカーレステクノロジー」や、ブルーライトを軽減する「ブルーライトシールド」を搭載する。

OSDの「ゲーミング」というサブメニューからFreeSyncや照準点の利用が可能になっている

ブルーライトシールドは、OSDの「ブルーライト」という項目でブルーライトの量を50%、60%、70%、80%に絞れる

 インターフェースは、背面にDisplayPort 1.2、mini DisplayPort 1.2、HDMI 2.0×2を搭載。2つのHDMI 2.0のうち1つはMHL(Mobile High-Definition Link) 2.1をサポートしており、MHLケーブルで接続すればスマートフォンの画面を本製品に映し出せる。そのほか、ヘッドフォン端子や4ポートのUSB 3.0(Type-A)も用意されている。

背面の映像入力インターフェース。写真左から順にHDMI 2.0×2、mini DisplayPort 1.2、DisplayPort 1.2という構成。MHL 2.1をサポートするのは一番左のHDMI 2.0のみとなる

背面にはダウンストリームとして4ポートのUSB 3.0(Type-A)と1つのアップストリームを装備

湾曲ディスプレーなら没入感の向上間違いなし
一歩上のゲーミング環境を目指すなら魅力的なモデル

より快適なゲーム環境構築を目指す人にオススメ

 湾曲ディスプレーを使ったことがないからと敬遠するユーザーも少なくないと思うが、一度ぜひ触ってみてほしい。ゲームをプレーすると、すぐに平面と湾曲では没入感がまったく異なることに気づくはずだ。もちろん、ゲーミング以外でも、フォトレタッチなどの色みを調整する際に、画面端でも正対できるようになる湾曲ディスプレーは便利なのではないだろうか。

 より快適なゲーム環境構築を目指すのであれば、お買い得感が高く、ゲーミング用途で高いスペックを誇る本製品は、オススメの1台であるのは間違いない。

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