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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第487回

業界に多大な影響を与えた現存メーカー 強敵出現により新ビジネスを立ち上げたIBM

2018年12月03日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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 1980年代は、IBMがいろいろと変化をし始めた時代である。1960年~1970年代は、いわばメインフレーム一本槍だったのが、1980年代には新たな敵が出現するとともに、それにあわせて新しいビジネスが急速に立ち上がり始めた。まずは経営から説明していきたい。

売上が激増しバラ色の時代を送った
1980年代前半

 連載481回の冒頭で触れたが、Watson親子の引退にともない、まずはT. Vincent Learson氏、次いでFrank T. Cary氏がCEOを務めたが、そのCary氏の後任としてJohn Roberts Opel氏が1981年にCEOに就く。

Opel氏は1959年にWatson Jr.氏の上級アシスタントを務め、その後急速に出世していく

 Opel氏は1974年から1981年までは社長を、そして1981年から1983年まではCEO兼社長となり、1984年から1985年まではCEO職に専念した。そのOpel氏の時代であるが、1984年まではいろいろあったものの、バラ色の時代であった。

 どの程度バラ色だったか? ということで、表に1980年から2003年までの売上と純利益をまとめてみた。少なくとも毎年売上が10%以上(1982年は18.6%)も売上が伸びており、しかも毎年12~13%もの利益率を保っていたわけで、実に健全で、我が世の春だったわけだ。

IBM 1980~2003年度の売上と純利益
年度 総売上 純利益 総売上伸び率 利益率
1980年度 262.0億ドル 34.0億ドル 15.0% 13.0%
1981年度 290.0億ドル 36.0億ドル 10.7% 12.4%
1982年度 344.0億ドル 44.0億ドル 18.6% 12.8%
1983年度 402.0億ドル 55.0億ドル 16.9% 13.7%
1984年度 459.0億ドル 55.0億ドル 14.2% 12.0%
1985年度 500.0億ドル 66.0億ドル 8.9% 13.2%
1986年度 513.0億ドル 47.0億ドル 2.6% 9.2%
1987年度 542.0億ドル 52.0億ドル 5.7% 9.6%
1988年度 586.0億ドル 58.0億ドル 8.1% 9.9%
1989年度 627.0億ドル 37.0億ドル 7.0% 5.9%
1990年度 670.0億ドル 62.0億ドル 6.9% 9.3%
1991年度 650.0億ドル -28.0億ドル -3.0% -4.3%
1992年度 645.0億ドル -49.6億ドル -0.8% -7.7%
1993年度 627.0億ドル -81.0億ドル -2.8% -12.9%
1994年度 640.0億ドル 32.0億ドル 2.1% 5.0%
1995年度 760.0億ドル 54.0億ドル 18.8% 7.1%
1996年度 759.0億ドル 54.0億ドル -0.1% 7.1%
1997年度 785.0億ドル 60.9億ドル 3.4% 7.8%
1998年度 817.0億ドル 63.0億ドル 4.1% 7.7%
1999年度 875.0億ドル 77.0億ドル 7.1% 8.8%
2000年度 884.0億ドル 81.0億ドル 1.0% 9.2%
2001年度 859.0億ドル 77.0億ドル -2.8% 9.0%
2002年度 859.0億ドル 77.0億ドル 0.0% 9.0%
2003年度 891.0億ドル 76.0億ドル 3.7% 8.5%

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