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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第587回

ニコン・COOLPIX P1000の超望遠で秋の猫を狙う

2018年11月28日 09時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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目を離すとバッグを奪われることも!

 さてネコが寝るのは地べただけじゃない。だって猫だから。気持ちよさそうな場所を見つけると容赦なく寝ちゃう。でもさすがにこれは大胆。ベンチの上にカメラバッグを置いて公園にいた猫を撮ってて、戻ってきたら……バッグが枕にされておりました。

 いや、確かにリュックの背中があたるとこだからクッションがあって枕にはちょうどよいというのはわかるけど、気がついたらこんなでした。起こすに起こせない。

やたら人なつこかったキジトラ。ちょっと目を離した隙にバッグをとられてしまった。最近、ここを訪問してないのだけどまだ元気にしてるだろか。2015年11月 オリンパス OM-D E-M1

 塀の上でも寝る。幅が狭くても気にしない。寝ぼけて落ちたりもしない(たぶん)。塀の上ってのがちょっとわかりづらいアングルになっちゃったけど、塀の上で寝てます。しかも、舌をしまい忘れてるとこが可愛い。長毛のライオン風猫だ。

お寺の塀の上の長毛猫。舌がちょろっと出てるのがチャームポイント。2018年10月 富士フイルム X-T3

 さらに高いところ。マンションの2Fに張り出してた。なんて呼べばいいんだろう。ベランダでもないし。とにかく張り出してたのである。その狭いところで上手に寝てるのだ。確かにここなら誰にも見つからず、しかも温かい(いつの間にか日陰になっちゃったみたいだけど)。

これはちょっとびっくりした。まさかそこで寝るのかおまえ、って感じ。確かに昼寝の邪魔するものがいない場所ではあるけど。2016年10月 富士フイルム X-T2

 これがもっと寒い日になると猫は丸くなって寝る。人も猫も寒くなると背中を丸めるのである。最後は丸くなって灌木のど真ん中で寝てる猫。公園の灌木がなんとなく不自然だったのでそっと上から覗き込んでたら、なんとそこに猫の家ができてたのだ。家というよりは「巣」だな。しょっちゅうそこに隠れて寝てたらいつのまにかこうなったって感じか。

 360度囲まれてるので外からは見えないのでちょうどいいのだ。上から見ればすぐわかるのだけど、わざわざこんなとこ覗き込む人もいないだろうし。これ、どう這いつくばっても草木が邪魔で真横からは撮れない。だったら真上から撮っちゃえってんで、腕を伸ばしてそっと狙ってみた。ちょっと面白いアングルになったかと思う。

隠れてる猫を見つけてこっそり狙ってみたの図。真上から撮るのはけっこう難しいのだけど、どんな体勢でも取れちゃうのがデジカメのよさってことで。2018年11月 パナソニック LUMIX DC-LX100M2

 真横が無理なら真上から。どんなアングルから撮ってもOkなのが猫の良さですな。にしても、日向で寝てる猫っていいですなあ。いよいよ冬が近づいてくるのだなと思うと、ちょっとつらいけど。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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