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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第21回

アップルが展開するコンピュータ選びの戦略:

iPad ProはMacとの併用がおすすめ

2018年11月27日 16時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●iPad Proはタブレットの概念を打ち崩す

 アップルは毎年、「MacとiPadの融合はない」と断言してきました。すなわち、タッチパネルを搭載するMacは登場しないし、iPadでmacOSは動作しない、という意味です。

 しかしアップルは、別の方法でMacとiPadの垣根を壊そうとしています。

 まず10月30日のイベントでiPadを紹介する際、「世界で最も売れているポータブルコンピュータ」と紹介しました。iPadは一般的にタブレットというカテゴリに属していますが、タブレット市場は世界で減少の一途を辿っています。

 そもそもポータブルPCの低迷はiPadのようなタブレットの登場が招いたことでしたが、タブレットはポータブルPCよりも縮小のスピードが早くなっています。

 アップルはiPadを沈みゆくタブレットからポータブルPCへとクラスチェンジし、その中でトップの製品であると定義しなおしたのです。

 同時にiPad Proは92%のポータブルPCよりも高速だとその性能をアピールしています。これまでタブレットはPCよりも下位の存在として扱われてきましたが、その概念を崩そうとしているのです。

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