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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第21回

アップルが展開するコンピュータ選びの戦略:

iPad ProはMacとの併用がおすすめ

2018年11月27日 16時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●アップルもブラックフライデーセールに参入

 今年意外だったのは、アップルがブラックフライデーセールに参入したことでした。11月23日のブラックフライデーから11月26日のサイバーマンデーまで、直営店、オンラインストアで特別価格で販売したのです(編註:日本は対象外)。

 アップル製品はどこで買っても同じ定価販売が基本。正規販売店に対しても価格のコントロールを徹底してきたのがアップルでした。新製品が出たときに購入すれば、「新製品」として使い続ける期間を最大化できるため、最もお買得だったのです。

 そのため、アップル自らブラックフライデーセールに参入するというのは、歴史的にもまれなことでした。

 アップルは2019年第1四半期(10〜12月)売上高ガイダンス最低ラインで「0%成長」という弱気の予測を立てています。ブラックフライデーの特需を作り出すことで、売上高の山を作っていこうと販売戦略が見え隠れします。

 うがった見方をすれば、それだけ米国の消費が弱っていてアップル製品の購買に影響が出ているため、影響を少しでもやわらげようとしているのかもしれません。あるいは売上高のガイダンスの上限を達成して投資家に対して絶好の買いのタイミングを作ろうとしているかもしれません。

 さて、セールではMacとiPadも特別価格で販売されました。アップルは2種類のコンピュータをどんな戦略で展開しているか、考えてみたいと思います。

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