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Windows Info 第148回

Windows 10でようやくまともになったBluetoothのサポート

2018年11月25日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII編集部

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WindowsとBluetoothのサポートの組み合わせをおさらい

 下の表は、WindowsのバージョンとBLuetoothの各バージョンの実装状態をまとめたものだ。

 これを見ると、未対応のバージョンなどがあるのがわかる。まず、最初に対応がなされたのは、Windows XPのService Pack 1(2002年登場)からだが、このときはインストールパッケージにBluetooth関連のモジュールは含まれず、一部のメーカーのプリインストール製PCのみにマイクロソフト製のBluetoothスタックが搭載された。

 しかし、多くのPCメーカーは、サードパーティ製のBluetoothスタックを搭載した。また、2003年1月頃にマイクロソフトからBluetoothキーボード/マウス「Microsoft Optical Desktop Elite for Bluetooth」が発売されたはずだが、実際に商品が入手できたのは、翌2004年10月に発表された改訂版の製品だった(最初に発表された製品が実際に出荷されたのかどうかは確認できなかった)。

 その後のWindows Vistaでは、サービスパックで2.1や同EDRなどに対応するなど、当時最新のBluetoothへの対応が進められた。しかし、BR/EDR系は結局2.1までであり、3.0には対応していない。

 Windows 8では、ようやくBluetooth LEに対応する。Windows 7の時代、Bluetooth LEに対応したモトローラや東芝のスタックがBluetooth 4.0アダプタに添付されていた。こうした背景もあり、PCの周辺装置ではBluetooth 4.0対応があまり進まなかった。

 Windows 10は、2015年の登場時にBluetooth 4.1に対応したが、4.2には未対応のままだった。なお、2016年に発表されたBluetooth 5.0にはWindows 10 Ver.1803(April 2018 Update、RS4)から対応した。この時点でBluetooth 5.0が4.2の仕様を含むため、4.2にも間接的に対応したことになる。つまり、Windows 10は、今春のアップデートでようやくBluetoothの最新仕様(2016年末に発表)に追いついたことになる。

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