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3Dプリンターに健康リスク、個人利用でも安全対策を

2018年11月16日 12時55分更新

文● Erin Winick

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卓上型3Dプリンターの使用が健康に及ぼすリスクについては、分からないことだらけだ。しかし、新たな研究で、3Dプリンター利用者(私も含む)が取るべき安全上の予防措置が少し見えてきた。

2年間の研究で3Dプリンターが、刺激物や発がん性物質とともに使用者の肺の深部に入り込む超微粒子を放出していることが判明した。ただし、それが3Dプリンター使用者の健康にどう影響するかを解明するには、さらに多くの研究が必要だと研究者は述べている。これまでの研究でも、同様の結論に達している。

新たな研究では以下のように3Dプリンターを使用することを推奨している。

• 換気の良い場所で使用する
•推奨設定温度内の最も低い温度に設定する
• 使用中はプリンターから離れる
• 低排出が確認されているプリンター、フィラメント(素材)を使用する

3Dプリンターは、換気装置とは別に単体で販売されることが多く、誰でも簡単にアマゾンや書店で購入できるため、多くの人々が安全対策を講じぬまま使用してしまう可能性がある。

趣味として3Dプリントを愛用していた私は、間違いなく上記事項を何一つ守っていなかった。どちらかというと、私は将来、おそらく医学的検査の被検者になるだろう。私のプリンターは現在、専用部屋の外に面したドアの横に置いてある。印刷中は必ず部屋から出て、低温で稼働させ、低温で溶けるフィラメントだけを使用し、信頼できる販売者から購入するように心掛けている。リスクはそれほど高くない可能性もあるが、まだはっきりとは分かっていない。リスクに関する研究が終わるまでは、用心して十分な予防措置を取っておくことに越したことはない。

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