このページの本文へ

KDDI、富士山遭難者救助にドローンを活用

2018年11月15日 15時30分更新

文● スピーディー末岡/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

富士山を安心・安全に登れるようにするドローン

 KDDIは富士山登山の遭難者救助を目的とした山岳用ドローンの実証実験に成功、さらに静岡県御殿場市と5GやIoTを活用した地域活性化のための包括連携協定を締結した。

左からウェザーニュース 執行役員 石橋知博氏、御殿場市市長 若林洋平氏、KDDI 理事 商品・CS統括本部 副統括本部長 山田 靖久氏、ヤマップ 取締役 COO・CFO 高橋 勲氏

 山岳用ドローンはauの4G LTEネットワークと位置情報(GPS)を使い、滑落や遭難などで行方がわからなくなってしまった登山者を捜索するために開発された。山の事故は変わりやすい天候や複雑な地形といった要素もあり、遭難位置や現場状況の把握が困難なため、救助までの時間の長期化や天候不良で救助そのものが難しいといった問題がある。

KDDIと御殿場市による包括連携協定の調印式も行なわれた

山岳用としての条件を満たし開発されたドローン

 しかし、この山岳用ドローンは位置情報通知・監視サービス「ヤマップ」や、高精細気象予測システム「ウェザーニュース」と連携し、遭難場所の状況確認を行なうことで、救助のスピードアップと効率化を図っている。

ヤマップとウェザーニュースも従来のサービスを活かしつつ独自機能でKDDIと連携する

左がヤマップ、右がウェザーニュースの画面

 KDDIと御殿場市は5G時代を見据え、ドローンやIoTなどの先端技術、ノウハウを活用し、安心・安全な富士登山の実現やサービスの共創を推進していくとのこと。

これが山岳用に開発されたドローン。今のところは、何かを載せたりはしないとのこと

下部にはGoProが取り付けられ、その映像はCerevoのLiveshell 2によって送られるので、ほぼリアルタイムに山の状況を確認できる

この空間にはバッテリーが搭載される。稼働距離は5kmほどとのこと


■関連サイト

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン