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グーグルの研究者が開発したAI歌詞家、その残念な出来ばえ

2018年11月14日 14時55分更新

文● Karen Hao

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アルゴリズムの創造的な用途の中でも、歌詞や詩を書く作業はとりわけ困難であることが分かっている。機械で歌詞を作る手法はまた、自然言語処理における他の作業とは大きく異なっている。究極的な目標は、正確であることより独創的であることだが、その定義を絞り込むのは難しい。

こうした困難にもかかわらず、グーグルの2人の研究者は自動歌詞生成機械を作り出すことを諦めようとはしなかった。2つの別々の機械学習モデルを使って歌詞の作成に取り組んだ。1つのモデルでは、歌詞の個々の文を外挿して、話し言葉の一部に当てはめながら、大量の歌詞セットの構造について訓練した。もう1つのモデルでは、20冊の本から抽出した単語について訓練し、多様な語彙のデータベースを構築した。その後、既存の歌詞の構造に語彙の単語を投入し、それらすべてを一緒くたに混ぜ合わせた。

その結果は、単語と文の多様性から考えると、歌詞だけ、あるいは単語だけで訓練したモデルよりは上出来である(言い換えると、繰り返される単語と文の割合が低い)ことが分かった。ただし、その歌詞は、まったくどうしようもないものだ。ご覧あれ。

私はあなたの大きくて勇敢でハンサムなロミオ
あなたは私の秘密の秘密を知っている
あなたは私の2つ目の領地を持っている
あなたは自分の高い起源にふさわしい
あなたは私の呪われた若さを持っている
あなたは私の命を持っている

(原詞)
i’m your big and brave and handsome romeo
you know my secret secret
you have my second estate
you suit your high origin
you have my cursed youth
you have my life

もう1つ紹介しよう。

行くぜっ!
あなたはその未亡人の声を覚えている
私はその年齢の彼女が好きだ
私は丸ごと全体に対し敬意を抱いている
私はそうしたことについて何の疑いも持っていない
私はマントルピースの隅に座っている

(原詞)
come on, uh
you remember the voice of the widow
i love the girl of the age
i have a regard for the whole
i have no doubt of the kind
i am sitting in the corner of the mantelpiece

この試みから分かることは、機械が人間の話す言語の独創性を複製できるようになるのはまだまだ当分先になりそうだということだ。機械が人間の言葉を知的に理解するよう学習させる方法はまだ分かっていない。ましてやテイラー・スウィフトの『Shake It Off』のような歌詞をどうやって書くかなどは論外だ。

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