機能的には何でもできるAtom
文字入力だけが悩みどころ
Atomは単純な解像度比較では、筆者のメインスマホである「HUAWEI P20 Pro」の画面の20分の1以下と超小型な2.45型(解像度240×432ドット)ディスプレーを採用している。しかし、手のひらでニギニギしながらウェブサイトを見ることもできるし、写真も撮影できる。そして、ゲームの世界でも何とかプレイOKなタイトルがあり、音楽はまったく問題なく聴けて、動画も覚悟をして観ればそれなりに鑑賞可能。機能的には何でもできるふつうのスマホだ。
ただただ小さくて可愛いというだけですべて許してしまいそうな筆者だが、Atomの小さな画面でのキーボード入力だけは何としても極めて悩ましい。
実際に縦位置でAtomを使用してGmailを起動、メールを書こうとして驚いた。サイズ比較のために画面上に置いた100円硬貨がキートップの3分の2近くを覆ってしまう。白魚のような指先でタッチしても、キートップのひとつをタップすることは至難の業だ。
しかし、Jelly Proのころから約半年近く窮屈なキー入力に多少慣れた筆者は白魚のような指先でなくても、そこそこ入力ができる。しかし、その緊張感や誤入力した時のバックスペースでまたしても連続ミスした際のストレスは計り知れない。
もちろん、横位置で入力すれば当然ながらキーボードの横幅は増大し、入力精度は多少改善されるかもしれないが、入力フィールドはたったの1行しか見えなくなってしまう。もちろん、両手の2本の親指での高速入力など夢のまた夢だ。
縦位置のフリック入力なら文字入力環境は多少改善されるかもしれないが、昭和のパソコン世代ゆえにずっとフリックはシカトし続けてきたので、未だにフリック入力画面にはただの一度も触れたことはない。
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