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大手のひとつLyftが買収

「ARクラウド」の企業をカーシェアリング企業が買収、その目的は

2018年11月09日 16時15分更新

文● Mogura VR

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 米国でカーシェアリングの配車サービスを手がけるLyftは10月24日、ARクラウド技術を開発するBlue Vision Labsを買収した。Lyftはこの買収を通してレベル5(車が全ての操作を行なう完全自動化)の自動運転に向けてBlue Visionの3DマップやAR空間共有の技術を活用する方針としている。

 Blue Vision Labsは、2016年に設立されたいわゆる「ARクラウド」技術の開発を行なうロンドンのスタートアップ企業。ARクラウドは、ARアプリでの体験や、設置したオブジェクトをその場所に保存し、時間やデバイスを超えて共有し、マルチユーザーでの体験を可能にする技術。同社はロンドン/サンフランシスコ/ニューヨークの3都市で精密な3Dマップを作成しており、その3Dマップ上に3DCGのグラフィックを設置し、保存することが可能になる。

 今回の買収の狙いも、この3Dマップにあると見られている。Lyftの事業拡大にとってBlue Visionの精密なマッピング技術が重要な一方、配車サービスの車は地図情報を集める“カメラ”となり得る。ダッシュボードに置かれたスマホで走行する道の情報を集め、乗客のデータも蓄積が可能。これらの情報は、自動運転向けプラットフォームの学習に活用することができると考えられる。

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