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さとうなおきの「週刊アジュール」 第66回

Azureにも「カスタマーロックボックス」が登場

Azure ExpressRouteがAzure DevOpsをサポート

2018年11月05日 12時30分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、2018年10月21日~27日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure Availability Zones:西ヨーロッパ、米国西部2リージョンでサポート

 Azure Availability Zonesは、Azureリージョン内で複数の可用性ゾーン(アベイラビリティゾーン、AZ)を提供します。

 Azure Availability Zonesが、西ヨーロッパ、米国西部2リージョンで新たにサポートされました。

Azure Availability Zones

カスタマーロックボックス

 「カスタマーロックボックス」は、これまでOffice 365でサポートされていました

 今回、Azureでカスタマーロックボックスのパブリックプレビューが始まりました。

 Azureでは、Microsoftのサポートエンジニアが、サポート対応のためにAzureリソースにアクセスする場合が稀にあります。Azureのカスタマーロックボックスを使うと、そういったAzureリソースへのアクセスを承認、監査することができます。

Azureのカスタマーロックボックス

Azure Backup:VM復元のエクスペリエンスの改善

 Azure Backupは、バックアップ/復元サービスです。

 Azure Backupで、VMのバックアップからの復元のエクスペリエンスが改善されました。新しいエクスペリエンスでは、復元によって直接マネージドディスク(管理ディスク)が作成されるようになり、スクリプトやPowerShellコマンドの実行が不要になりました。

Azure ExpressRoute:Azure DevOpsサポート

 Azure ExpressRouteは、Azureとオンプレミスとの間のプライベート接続を提供するサービスです。

 Azure DevOpsは、Azure Pipelines(CI/CDパイプライン)、Azure Boards(作業追跡ツール)、Azure Artifacts(パッケージ生成/共有)、Azure Repos(プライベートGitリポジトリ)、Azure Test Plans(テストソリューション)で構成される、開発チーム向けのサービスです。

 Azure ExpressRouteのMicrosoftピアリングが、Azure DevOpsをサポートしました。これによって、オンプレミスから、インターネットを経由せずにAzure DevOpsにアクセス可能になります。

Azure ExpressRouteのピアリング

Azure Monitor:クラシックアラートの廃止

 Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。

 9月のIgnite 2018カンファレンスで、Azure MonitorがAzure Log Analytics、Azure Application Insightsを統合し、フルスタックの監視サービスになっていました

 今回、古い監視/アラートプラットフォームであるAzure Monitorのクラシックアラートが、2019年6月30日に廃止される予定であることが発表されました。クラシックアラートをお使いの方は、Azure Monitorの新しいプラットフォームに移行してください。

HashiCorp関連のアップデート

 10月22日から24日に開催されたHashiConf 2018で、HashiCorp関連の発表がありました。

 今回、Azure Cloud Shell内のVisual Studio Codeライクなエディターで、Terraform構文ハイライト機能がサポートされました。その他の既存のHashiCorp統合についても、次のブログポストでまとめられています。

Azure Cloud Shell内のエディターでのTerraform構文ハイライト

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