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まるで「戦隊ロボ」、用途に応じて合体するモジュール型ロボット

2018年11月01日 16時51分更新

文● Charlotte Jee

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未知の環境で作業をするために、物理的な形状を変えられるロボットが登場した。

スモアズEP(SMORES-EP)は、車輪が付いた幅約8センチの立方体のモジュール型のロボットだ。重さは約0.5キロ。複数のカメラと小型コンピューターを搭載し、周囲のデータを収集して処理する。

それぞれのモジュールは独立したロボットとして動き、他のモジュールとドッキングしてより大きなシステムを形成できる。たとえば、車輪付きロボットが腕型に変形し、物体を持ち上げて運べる。研究チームは、ロボットを3つの新しい環境に配置した。ロボットは、与えられた環境で作業を完了するために、観察する場所や最適な形、ドッキング方法を自ら導き出さなければならない。ある例で課せられた作業は、ピンクの物体を見つけて別の場所に置くことだった。こうしたモジュール型ロボットが複雑な作業を自律的な方法で完了したのは、これが初めてだ。

用途として分かりやすいのは、ロボットの適応性を活かした、災害地域での探索や救助だろう。配達やゴミの収集にも活用できる可能性がある。また、階段を上がれることや、散らばった物を避けて進める能力を利用して、住宅での活用も考えられる。研究成果はサイエンス ・ロボティクス誌に掲載されている。

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