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iPad Pro、MacBook Air、Mac mini……アップル2018年10月新製品まとめ 第8回

クリエイター、そしてSurfaceも意識した、アップルのiPad Pro発表

2018年10月31日 15時00分更新

文● 石川 温 編集●ASCII編集部

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 アップルは10月30日(現地時間)、アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンで「Apple Special Event」を開催。iPad Pro、MacBook Air、Mac Miniの新製品を発表した。

東海岸のニューヨーク・ブルックリンを選んだ意図は
クリエイターが集まる街だからだろう

  先月のiPhone XSの発表会は、カルフォルニア州クパチーノにあるアップル本社内にある、スティーブ・ジョブズシアターで行なわれた。

 アップルは、なぜ西海岸に本社があるにも関わらず、わざわざ東海岸のニューヨーク・ブルックリンで新製品発表会を開催したのか。

 実はブルックリンはクリエーターの街として人気が高まっているのだという。ニューヨークと言えば五番街やタイムズスクエアなど観光名所が多いマンハッタンのイメージが強いが、最近ではブルックリンが最先端としてクリエイターがこぞって集まり、家賃も高くなっているという。

 今回、アップルが発表する新製品は、クリエイターを強く意識したものであり、そうしたメッセージを的確に発信するためにこの場所が選ばれたようだ。

 ちなみに、8月にサムスン電子も「Galaxy Note9」の発表会をブルックリンで開催している。Galaxy Note9といえばペン入力。iPad Proもペン入力。偶然の一致なのか、そうでないのか、ライバル同士であるはずの2社が、ペン入力のデバイスを披露する場所としてブルックリンを選んだのだ。

 アップルは今年3月にもiPadを発表しているが、この時の場所は中西部のシカゴだった。3月のiPadはエントリーモデルとして、教育市場をターゲットにした製品と言われていた。実は、シカゴはアメリカのなかでも教育に熱心なエリアだと言われている。

 教育市場向けの製品を出す上で、ふさわしい場所としてシカゴが選ばれたというわけだ。今後もアップルは新製品のコンセプトに合わせて、開催場所を変えるということをしてくるのかもしれない。

ペン入力に対応したマシンとしてSurfaceはライバルに
アップルも意識しているのではないか?

 今回の発表会では、世界中のメディア関係者に加え、インフルエンサー、さらにイラストレーターが招待されていた。普段、パソコンのキーボードで原稿を打っている記者にiPad Proのペン入力の魅力を伝えるのは難しいとアップルで判断しているのだろう。

 そこで、普段からペン入力をしているイラストレーターや漫画家を招待することで、iPad Proのペン入力の便利さを伝えてもらいたいという狙いがあるようだ。実際にイベント会場では、愛用のiPad Proを使って、プレゼンや会場の様子をうまい具合にイラストにしていた人もいたほどだ。

 もちろん、iPad Proを使っているイラストレーターが望ましいのだろうが、招待者の中には、普段はマイクロソフトのSurfaceを使っている人もいた。アップルとしては、SurfaceからiPad Proへの乗り換えを狙っているのかも知れない。

 やはりアップルは、マイクロソフトの動向を相当、意識しているのではないか。

発表会でのプレゼンより。iPadはどのメーカーのPCよりも売れているとアピールするが、Microsoftもしっかりと加えられている

 ここ最近、Windowsパソコン市場において、Surfaceの勢力が拡大している。街中でも、Surfaceを使っている人の姿を本当によく見るようになった。

 Surfaceもペン入力が売りの一つであり、ペン入力によるクリエイティビティーの良さを熱心にアピールしている。

 製品ラインナップにおいても、タブレットとして使えるSurface Pro 6からクラムシェルのSurface Laptop2、手軽なサイズのSurface Go、ハイエンドのSurface Book 2、さらにデスクトップタイプのSurface Studio 2といったように、MacとiPadの製品群とかなり競合するようになってきた。

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