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Red Hatの製品ポートフォリオ、ブランドは維持

IBMがRed Hatを買収、AWSやAzureとパートナー連携強化し「マルチクラウド」推進

2018年10月29日 08時30分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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 IBMがRed Hatの全事業を340億ドルで買収する。

 米国時間2018年10月28日、2社は、IBMがRed Hatを買収することで合意したと共同発表した。複数のパブリッククラウド、プライベートクラウドにまたがる「マルチクラウド」分野で、データとアプリケーションの移植性とセキュリティを提供する「マルチクラウドプロバイダー」を目指すとしている。

 今回の買収の背景について、2社は、今日の企業はすでに複数のクラウドを使用しているが、“クラウド市場の独自の性質”によってビジネスワークロードの80%はクラウドに移行できないでいると述べている。2社がLinux、コンテナー、Kubernetes、マルチクラウド管理、自動化などのテクノロジーを共有することで、クラウドのロックを解除し、複数のパブリッククラウドおよびプライベートクラウドにまたがるマルチクラウド環境で、データとアプリケーションの移植性とセキュリティを向上させ、一貫した管理を実現できる。それによって、企業はすべてのビジネスワークロードをクラウドに移行できるようになるという。

 買収完了後、Red HatはIBMのハイブリッドクラウドチーム内の独立したユニットとなる。引き続き、現Red Hat 社長 兼 CEOのジム・ホワイトハースト氏がユニットのトップとなり、現在の製品ポートフォリオ、製品ブランド、本社は維持する。

 前述のように、2社の統合はマルチクラウド分野をターゲットとしたものであり、Red Hatは、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、Alibabaなど主要なパブリッククラウドとのこれまでのパートナーシップを継続し、今後も強化していく。また、IBM ハイブリッドクラウド 上級副社長のArvind Krishna氏は「IBMは本物の“マルチクラウドプロバイダー”であることにコミットし、Red Hatのテクノロジーを複数のクラウドで利用可能にすることを優先する」と述べている。同時に、IBM Cloudを利用してRed Hatのオープンソーステクノロジーのグローバル展開を進めていくとしている。

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