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Surface Proと同じ速さになってもはや双子モバイルノートなのであ~~る

Surface Laptop 2 実機レビュー = 黒くてデキるヤツになって帰って来たっ!!

2018年10月19日 21時30分更新

文● みやのプロ(@E_Minazou

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 米マイクロソフトは10月3日に発表会を行い、「SurfacePro6」と「SurfaceLaptop2」、そして「SurfaceStudio2」に「SurfaceHeadphones」を発表した.日本でも「Pro6」と「Laptop2」は同時に発表となり16日から発売となった.

 Laptop2の製品版が届いたので試用してみよう.

ちょっとメタリックな黒で
Proの双子にランクアップ

 2017年の5月に発表となった初代Laptopは、「タッチ命」のSurfaceシリーズとしては異色(?)のクラムシェル型ノートPCだった.WIndows10Sがプリインストールされており、そのままではストアアプリしか利用できないのも特別だった.

手前が新Pro6とLaptop兄弟で、後ろのStudio2とヘッドホンは発売日はまだ未定である.

 今回、いちばん目立つ変更点はグラファイトゴールドがなくなり、ブラックが登場したところと、CPUが7Gから8Gへと向上したところだ.

 ボディサイズは変わらず、308.1×223.27×14.48ミリで重量はi5モデルが1252グラム、i7モデルが1283グラムである.

 CPUはi5-8250U またはi7-8650Uでもちろん4コア8スレッド.メモリは8または16GBでSSDは128/256/512/1024GBの4種類である.

 Laptop2を使ってみて、いちばん他のノートPCと違いを感じるのが、やはり液晶の大きさというか縦横比である.対角線は13.5インチだが縦横比が3対2なので面積が広く見える.解像度は2256×1504ドットでちょうど200dpiの密度がある.

 SurfaceBook2の13型モデルも同じ液晶サイズだが、あちらは3000×2000ドットと高密度だ.タブレットとして目の近くで使うことを想定しての違いである.液晶は今風の「超狭額縁」ではないが、WindowsHelloの顔認証カメラがきちんと液晶上部にあるのは好感だ.

 ディスプレイはもちろん10点のマルチタッチ対応でSurfaceペンも利用できるが、ProやBookと同じくギンギンの光沢なので天井の明かりをバンバンに反射してくれる.「ラップトップ」なのだから、もうペン非対応にして、反射防止コートをしていただきたいのだ.

 インターフェースも初代と変わらずシンプルで、右側面はおなじみのSurfaceConnect端子があるのみ.左側はタイプAとミニディスプレイポート、ヘッドセットジャックだけである.USBが1端子しかないのも珍しいうえ、相変わらずタイプCは採用していない.SurfaceGoには乗っていたので、まんざら大嫌いというわけではないようだが、今回はお見送りである.

初代と同様にインターフェースは最小限.いまどきとしてはディスプレイポートよりタイプC端子が欲しいところである.

青、黒、赤そして基本のシルバーからお選びいただけます.

 ボディは相変わらずアルミ製で、バーガンディ、プラチナ、コバルトブルーにブラックが加わった.この「黒」だが、Pro6は「完全ツヤ消し黒」なのであるのに対して、こちらは「ちょっとメタな黒」で、塗装が違う.とにかくLaptopのほうが手のアブラでマダラ模様がつきにくいのは確かである.

写真ではわかりにくいが、左のPro6黒は艶消しマットな感じで、右のLaptopはフラット・メタリック黒なのである.なので、黒のPro6をご購入される場合は、背面の保護シートの透明だけは買わない方がいいと思います(体験者談).

 キーボードは相変わらずサラサラ素材で覆われていてキモチがいい.配列も初代と変わらず、右上の「¥」と「BS」がちょっと狭苦しいままだが、打ち心地はよく、音もまったくしないので、会議中も撃ちまくれる.

配列も初代と変わらない.右上Delキーの左側になぜか電源ボタンがあるのがトラップなのである.

 タッチパッドはツルツルなぶんちょっと指がひっかかることがある.クリック音は大きめだが低い音なのでこれも会議中気兼ねなく使える.

画面が3対2比率なので、キーボード側も四角くてパームレストの奥行きも広いのがLaptopの特徴でもある.

CPUもSSDもワンランクアップで
最先端モバイルノートになったのだっ

 今回の試用機はi7-8650Uにメモリ、SSDは512GBのモデルである.おなじみベンチマークテストの結果は、まずシネベンチのCPUが646でOpenGLが55と、おなじみの8550Uとほぼ同じ値である.3DマークのFireStrikeは1170で、これは8550Uのみなさんより若干速い結果である.

ベンチを回し続けると、この背面というか液晶ヒンジの下の排気口から熱気が出てくるが、あまりうるさくはなく、気にならない.

 SSDは東芝のKBG30ZPZ512Gが使われていて、クリスタルディスクマークのマルチシーケンシャルでリードが1615、ライトが847とPCIeとしては標準的な速度である.初代モデルではここがちょっと遅かった(651と243)ので安堵しましたはい.

底面もフラットで吸気口はないので、キーボード面または端子類の部分から空気を吸っていると思われる.

 バッテリーは変わらず45Wh搭載で、BBenchで「最も高いパフォーマンス」で液晶は「最も明るい」で実行したところ、2時間33分駆動した.これは先代の4時間10分よりかなり短くなっているが、CPUもSSDも速くなっているし、液晶面積が広いわりに他社のモバイルノートより短いわけでもない.

 同梱のACアダプターは15V2.58Aの45W型になっていた.上記と同じ条件で使いながらで50%までが64分、70%までが100分かかったが、モバイルノートの標準値ではある.

初代より小型になったACアダプターは実測で218グラムと軽い.

黒くなって締まったボディに
3対2の液晶はやはりイイのである

 マイクロソフト様におかれましては、タイプC端子を追加して、LTEモデムを内蔵したLaptopをぜひ投入していただけるとありがたいですね.もちろん日本人としてはダイエットを実施して1キロを切っていただきたいです.

 みなさんにおかれましては、Surfaceというと無条件でProを購入される方が多いですが、SurfaceBookやMateBookXを愛用している自分としては、やはりノートPCはクラムシェルでもって、画面は3対2がイチバン仕事がしやすいです.初代LaptopはProよりスペックがちょっと下めで、末っ子的な存在だったのですが、いまやSurfaceGoという弟もでき、CPUも最前線が乗ってSSDもOKとなって、Proの双子の兄弟です.ぜひお店で四角い画面を体感して、キメていただきたいです~~

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