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ロックスター・ゲームス新作!「明日に向かって撃て!」「夕陽のガンマン」「シェーン」

銀幕の中のガンマンに憧れたおっさんのための「レッド・デッド・リデンプション2」のススメ

2018年10月22日 19時30分更新

文● 村野晃一

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スクリーンの中のガンマンに憧れたあなたに

 かつて銀幕を彩っていた映画のジャンルに西部劇がある。テレビの映画枠で繰り返し放送された「明日に向かって撃て!」や「夕陽のガンマン」といった名作西部劇を観て育った私と同じようなおっさん世代なら、幼少期に西部劇のガンマンに憧れ、リボルバー式拳銃をカッコイイ!と思っていた方も多いのではないだろうか。そんなかつての夢を叶えてくれるゲームタイトルが発売になる。10月26日(金)に発売が予定されている「レッド・デッド・リデンプション2」だ。

 レッド・デッド・リデンプション2(以下RDR2)は、1899年のアメリカが舞台のオープンワールドアクション。プレイヤーは、無法者のギャング一味に身を置くアーサー・モーガンとなって、家族同然に暮らすギャングの仲間とともに生活していくことになる。

本作の主人公アーサー・モーガン。おっさんから見てもカッコイイおっさんだ

 「グランド・セフト・オート」(以下GTA)シリーズで世界的ヒットを飛ばしたロックスター・ゲームスが製作した初の最新ゲーム機向け(PlayStation4用、Xbox One用)タイトルとなるこのゲームは、GTAで培ったノウ・ハウをふんだんに生かし、当時のアメリカ南部の世界をとことんリアルに再現。霧に煙る森林、雪に覆われた山岳、夕陽の映える草原、朝日に煌めく河、泥が轍となって残る街道など、見て歩くだけでも十分に楽しめる世界がシームレスにつながり、広がっている。その臨場感は、画面写真を見てもらうだけでも伝わるかと思う。

ワニの棲む沼地を行く。美しいだけでなく危険も隣り合わせ
移ろいゆく季節も感じさせる枯草の茂る平原

 タイトルに「2」とあることからも分かる通り本作はシリーズ2作目にあたるが、たとえ前作を遊んだことがない人でも問題なく楽しめる。というのも、前作の舞台となっているのは1910~1914年のアメリカ南部とメキシコで、本作はその10年ほど前の物語になっており、時系列としては本作で描かれる時代ほうが前なのだ。これは前作の前日譚にあたるという意味ではなく、RDR2は、同じ舞台で過去にあった別の物語として描かれる、前作の姉妹作と位置付けられているのだ。

 前作と本作に共通するのはダッチギャングというギャング組織がテーマとなっている点。前作ではこのダッチギャングを抜けたジョン・マーストンが主人公で、ダッチギャングを追う連邦捜査官に家族を人質に取られたマーストンが、かつて共に過ごした仲間を追っていく追跡劇になっていた。

 追跡行や逃亡劇、復讐劇は西部劇の定番ストーリーだが、本作のメインストーリーは、発売前の時点では明らかにされていない。分かっているのは、前作のギャングを追う形から視点を180°反転し、常に追われる身であり、自ら様々な火種を起こす、現役バリバリのギャングの生活を体験できるタイトルになっているということだけだ。

 19世紀の終わり際のアメリカは、南北戦争を経て、西部開拓時代が終わり、徐々に秩序を取り戻し、馬に代わって鉄道や自動車が走り始めようかという時代。アウトローとして生きるギャングは、そんな時代でも暴力と盗みによってしか暮らす術を持たず、連邦捜査官や賞金稼ぎに追われながら、犯罪と逃亡を繰り返し生活をしている。

 このころ活躍した有名な実在のギャングにブッチ・キャシディがいる。当時のアメリカ最大の列車強盗団の親玉だ。当時のギャングはやはり鼻つまみ者であった反面、一部では、強引に推し進められる鉄道開発などに反発する人々から、列車強盗などにより資本家や政府に反抗することから英雄視されていた部分もあった。

 そんな彼をモデルにして作られた映画が「明日に向かって撃て!」。原題は「ブッチ・キャシディ&サンダンス・キッド」。ブッチ役にポール・ニューマン、拳銃の名手で相棒のキッド役にロバート・レッドフォードという布陣で大ヒットし、日本のテレビでも何度も放送された。ブッチとキッドの在籍したギャング団を扱った映画には、ほかにもサム・ペキンパーが監督した「ワイルドバンチ」という作品もある。

 これらの映画を観ると、当時のギャングの生活が少しは垣間見えるが、本作でアーサーが身を置くダッチギャングは、定住先を持たず、点々と移動するキャンプを根城に活動している。

アーサーの生活拠点となるギャングのキャンプ

キャンプで囲む焚火の周りは、仲間と談笑したり、翌日の計画を練ったり、情報を仕入れたりと重要な場所

 プレイヤーは、共同体であるギャングの仲間と共に襲撃を企てたり、狩りをして得た獲物を供給したりすることでキャンプに貢献していく。それらの行動は強制的なものではなく、プレイヤーの意思に任されているのだが、キャンプに貢献すれば、仲間との絆は深まり、分け前も増え、キャンプ内の環境も良くなっていく。逆にキャンプへの奉仕を怠れば、キャンプ内の雰囲気は悪くなり、メンバーは口々に文句を言い、過ごしづらくなってしまう。ギャング団のボスであるダッチの右腕としてグループに席を置くアーサーは、キャンプの維持のために少なからず努力することが求められているのだ。

ギャング団のボスであるダッチはちょっとインテリ風のスタイル。キャラクターによって服装も様々だ

 また、RDR2では、服を着替えたりひげを剃ったりと、身だしなみも整えることができる。なんと風呂に入ることさえ可能だ。ひげはいったん剃ると、時間が経たないと生えてこない。剃るのはいつでもできるが、伸ばすのには時間がかかるのだ。リアル過ぎる。

相棒となる馬や自然界に息づく生態系にも注目!

 そんなアーサーの足となってくれるのが馬だ。本作に登場する馬は、たんなる移動手段としての乗り物ではなく、品種ごとに個性があり、水や地形に対して恐怖やストレスも感じる、ちゃんとした「生物」として描かれている。愛情を注いで鞍や蹄鉄、毛並みの手入れをしてやることで愛馬との絆が深まっていき、彼らと共にする経験が多くなるほど、ストレスを感じる状況も乗り越えやすくなっていく。ちゃんと躾けた馬は、降りればその場にとどまって待っていてくれるし、離れていても口笛で呼ぶと近くまで走ってくる。

食料となる動物だけでなく、脅威となる生物も多い!

 そして、馬だけでなく、まだ広大な自然が多く残るこの時代のアメリカには、熊のような大きな肉食獣から、鹿やネズミ、七面鳥など多くの生物が息づいており、壮大な生態系を構築している。ハイエナは死肉を漁り、鳥は虫をついばみ、狼のように群れを成してハンティングをする生物もいる。プレイヤーは、ときに彼らを狩猟し食糧としたり、街で売って金銭を得たりすることも可能だが、逆に熊や狼といった生物に命を脅かされる危険とも隣り合わせになっている。

 映画の西部劇の中でこれら自然の生物を相手にハンティングを行うシーンが描かれることはめったにないので、おっさん的には、こういったシークエンスは、「大草原の小さな家」など、西部開拓時代の一井の人々の生活を描いたテレビドラマの追体験ができると思えばいいだろう。

狩猟にはライフルの代わりに弓を用いることもできる

西部劇といえば銃撃戦!

 そしてもうひとつ、西部劇で肝心なのが銃撃戦だ。銃を撃たずしてなんの西部劇か。とはいえ、本作の銃撃戦は、本格的なFPSゲームのようなストイックなものではなく、カジュアルで誰でも簡単に撃てる反面、その描写には徹底的にこだわり、リアルで臨場感のある戦闘が手軽に楽しめる。

 西部のガンマンとゲームとの相性は良く、ゲーム文化の黎明期のころから早撃ちをモチーフにしたゲームは数多くあった。最近のゲームでも、ミニゲーム集などに取り入れられる定番のお題だ。映画の中でも決闘シーンは数多く描かれてきたが、名シーンとして名高いのはクリント・イーストウッド主演の「続・夕陽のガンマン」の決闘シーンだろう。早撃ちゲームでは必ずと言っていいほどポンチョを羽織ったガンマンが登場するが、これはイーストウッドの演じたブロンディがモデルになっているのではないかと思う。「続・夕陽のガンマン」に代表されるマカロニウエスタンは、時代背景としては本作の舞台より前の西部開拓時代がモチーフとなっているが、ガンマンの様式美としての決闘は本作の時代でもまだ残されており、RDR2にも決闘システムが搭載されている。

 もうひとつ、レッド・デッド・シリーズでは、銃撃戦時に使える「デッドアイ」という特徴的なシステムがある。ゲージが貯まると発動できるこのスキルを使うと、数秒間、画面が赤くなり、時間の流れが超スローになって、その間にターゲットを定めての連射が可能になる。このスキルを上手く利用することで、多勢を相手にするような状況でも、戦闘を有利に進めることができる。本作のデッドアイシステムはさらに進化しており、時間をスローにする以外にも、オートターゲットモードがあったり、敵の弱点となる部位を明示するモードもある。素早く動く獲物を狩ったり、弱点を突いて獲物を1発で仕留めるなど、ハンティングにも有効なスキルとなっているのだ。

 また、使用できる武器の種類も豊富。それらは威力の違いもさることながら、銃によって装填できる弾数も違い、銃弾も銃によって利用できるものが決まっている。全弾撃ち尽くせば再装填が必要になるし、非戦闘時でも銃の手入れをすることで精度を保ったり、耐久値を超えて使い続けると壊れて使い物にならなくなってしまったりと、相棒となる馬と同じように、こちらも単なるゲーム内アイテムとしてではなく、ギャングとしての生活を支える「道具」として位置づけられている。

アップで注意して見ると、発砲前にはちゃんと撃鉄が起きているのが分かる

 西部劇の名作映画「シェーン」の中にこんなシーンがある。流れ者のシェーンが居候する家の息子ジョーイに射撃の手ほどきをする。それを見ていた母親は息子に銃は必要ないとシェーンを咎めるが、シェーンは言う。「銃だって道具だ。斧やシャベルと同じだ。使い手次第で良くも悪くもなる」。そんなシェーンは、ガンマンであるにも関わらず、普段は決して銃を手にしようとしない。この映画の中で、シェーンが銃を抜くのはこのシーンと、クライマックスの酒場での決闘シーンだけだ。RDR2では、このシェーンのセリフ同様、プレイヤーはある意味この「道具」をどう使うかを試されている。

プレイヤーの行動によってインタラクションを変える世界

 というのも、ゲーム内のNPCは皆、プレイヤーの行動によってインタラクションを変えるのだ。銃をホルスターに仕舞ったまま話しかければ穏やかに対応するNPCでも、抜身の銃を持ったアーサーには警戒心をあらわにする。もちろん、プレイヤー側も対するNPCに柔和に接することもできれば、威圧的態度に出ることも自由だ。NPCはアーサーのそれらの行動を記憶しており、それによって、そのNPCとのその後の関係性が変化してくる。いつ話しかけても同じ返答を繰り返す従来のゲームのNPCと違い、接し方によって、アーサーを嫌う者もいれば、親身になってくれる者も出てくる。NPCの性格によっても反応は違ってくる。銃を向けると命乞いをするNPCもいれば、逆に自分の銃をこちらに向けてくる強気なNPCもいる。窮地にある人を助けるか見捨てるか、命乞いをする相手を殺すか見逃がすのか、プレイヤーはあらゆる場面で頻繁に選択を迫られる。その選択のひとつひとつがこの世界を変え、プレイヤーのアーサーとしての暮らしを変えていく。

馬で早足で牧場に近づくと、「何しに来た!?」と警戒されたりする
覆面を着けて人を脅すのも、ファッションではなくちゃんと意味があるのだ

 本作でプレイヤーに与えられる最大のテーマは、ギャングの一員、アーサー・モーガンとして19世紀末のアメリカを生きること。自身の性格を反映させるも良し、この時代でしかできない無法者として生きるも良し、憧れだった映画の中のガンマンを重ねるのも良し。彼がどんな人物であったかを決めるのはプレイヤーの選択次第だ。

 圧倒的没入感の中で、ジョン・ウェインにも、ポール・ニューマンにも、クリント・イーストウッドにもなれる。それが、「レッド・デッド・リデンプション2」なのだ。

もうひとつのお楽しみ、マルチプレーが可能なレッド・デッド・オンライン

 そして、本作にはソロプレイで進めるストーリーゲームのほかにも、もうひとつお楽しみがある。「レッド・デッド・オンライン」というマルチプレイモードの公開が予定されているのだ。RDR2の広大なオープンワールドに最大32人のプレイヤーが同時にログインし、一緒に冒険を楽しむことができる。こちらは11月よりβテストが開始予定だ。

 「レッド・デッド・リデンプション2」にはノーマル版、スペシャル・エディション、アルティメット・エディションの3種類のパッケージが用意され、スペシャル・エディションには、特製のゲーム内マップが付属し、銀行強盗ミッションの追加やゲーム内通貨、コスチュームやサラブレッドなど、ストーリーモードで使える追加コンテンツが6種同梱される。アルティメット・エディションでは、スペシャルエディションの特典に加え、レッド・デッド・オンラインで有利なスタートが切れる、ランクアップ促進アイテムや黒栗毛のサラブレッドなど4種の追加コンテンツが同梱されている。

 かつてのカウボーイたちよ、君の荒野が開けるのは10月26日(金)だ。期待して待とう!

(提供:ロックスター・ゲームス)

 

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