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進行性乳がんを99%検出、グーグルのAIツールが「病理医超え」

2018年10月16日 14時28分更新

文● Charlotte Jee

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グーグルの深層学習ツールは、99%の精度で転移性がんを検知できる。人間の病理医の大きく上回る診断精度だ。

グーグルの研究チームは、検出が難しいことで知られる転移した(広がった)腫瘍の特徴を、「リンパ節アシスタント(Lymph Node Assistant :LYNA)」と名付けた深層学習アルゴリズムが検知できるように訓練した。世界中で毎年50万人もの人々が乳がんで死亡しており、死亡原因の90%はがんの転移によるものだ。

精度99%は、人間の病理医を上回る。さらにLYNAは、個々のスライド上で小さな転移を見つける際も病理医の能力を上回っていた。人間の病理医は時間的制約の下では微少ながん転移の62%を見逃すことがあるという研究結果が明らかになっている。

LYNAは人間に取って代わるものではなく、人間のスキルを補完するものになりそうだ。転移性腫瘍をより簡単かつ迅速に診断できるようになるだろう。ある研究では、このアルゴリズムはスライドをチェックするのに要する時間を平均で半分に短縮し、スライド1枚につきわずか1分にまで短縮した。

グーグルは、人工知能(AI)を医療に適用するさまざまなプロジェクトを実施中だ。たとえば、子会社であるディープマインドはAIを使って、ロンドンの「ムーアフィールズ眼科病院(Moorfields Eye Hospital)」で眼疾患の兆候を探ろうとしている。次のステップでは、LYNAが実際にクリニックでどの程度使えるかを確認することになるだろう。

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