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60V型は税抜50万円から

シャープ、世界初の8Kチューナー内蔵テレビ「AQUOS 8K」

2018年10月15日 10時30分更新

文● 小林 久 編集●ASCII

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80V型は新世代の液晶パネルを採用

 80V型のハイエンドモデルのパネルでは、従来の8Kモデルで使用してきたUV2A液晶の開口率をさらに上げた「UV2AII」液晶を採用した。ピーク輝度はLC-70X500比で最大4倍、色域は17%(70V型60V型は13%)アップ。独自のHDRバックライト技術と組み合わせて、高精細・高輝度・広色域で立体感のある映像が見られ、新開発の蛍光体なども採用し、赤色の表現力に優れるとする。HDR方式はHLG/HDR10に対応する。

 70V型と60V型のパネルは昨年モデルと同じUV2A型となり、LEDの分割数や輝度などはパネルサイズに合わせた調整となるという。低反射の「N-Blackパネル」を採用する点は3モデルとも変わらない。

 実機のデモ映像を見てみたが、60V型でも8Kパネルらしい十分な立体感と精細感が得られており、価格やサイズを考えれば、家庭にも置け、8Kがより身近に感じられるテレビとなりそうだ。

 8Kパネルの採用に合わせて、映像処理エンジン「AQUOS 8K Smart Engine PRO」も新開発。8K倍速駆動(120Hz)の補完、8K精細感復元アップコンバート(精細管の再現)、8Kリアリティ復元アップコンバート(輪郭の再現)といった要素を盛り込んでいる。8Kのネイティブコンテンツはもちろんだが、それよりも解像度が低い、2Kもしくは4Kの映像も高画質に楽しめるとする。

 録画用のUSB端子は、上述のように8K/4K用と従来の2K(フルハイビジョン)用で分けている。HDMI入力端子は、従来品8Kチューナーとの組み合わせも考慮し、4本入力にも対応する。

 スピーカーは2ウェイタイプで20%とやや傾斜させることで、音の広がりが増した。先行発表した4Kチューナー内蔵機でも展開しているCOCORO VISIONやGoogle アシスタント機能を装備する。

バー型スピーカーで、22.2chの音場を再現

 もちろんテレビは注目なのだが、同時発表の「AQUOS オーディオ」も興味深い存在だ。これは新8K/4K放送が採用する22.2ch(上9ch、水平10ch、下3ch+サブウーファー2ch)の音声を立体的に再現することを目的に開発したもので、左+右+センタースピーカー各1基に加えて、上方に向けたイネーブルスピーカーを左右2基備えている。

楕円形の本体にスパイクフットを備えた、未来的な外観

上方向に向けたスピーカー(イネーブルスピーカー)も装備

イネーブルスピーカー部のアップ

 HDMI経由で他の製品とも接続はできるが、基本的にはAQUOS 8Kシリーズの専用周辺機器という位置づけだ。一部の処理を放送を受信したテレビ側でまかない、ダウンコンバートした信号を出力することで、前方方向はもちろん、上下方向や後方まで広がった音場を疑似的に再現する。

 スパイク形状のフット部を持ち、最大192kHz/24bitのハイレゾ音源、ドルビーアトモスに対応できる点も特徴となる。

 今回の新製品は10月16日から幕張メッセで開催するCEATECの会場でもデモが体験できるという。

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