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スマホを1分充電する未来の電池、 歯の裏に付ける減塩ソルトチップなど 神奈川発ベンチャー10社

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「“みちびき”を活用した交通安全サービス」ジェネクスト

 ジェネクストは、交通事故関係の技術に強みをもつ会社で、交通安全分析、交通事故鑑定、交通安全教育の3つ事業を行なっている。そのなかから交通安全分析事業として、準天頂衛星みちびきサブメータ級測位を利用したGPSのトラッカーを車載し、その情報から道交法違反の判定を行なっており、今回はこのサービスへの支援を求めている。

 代表取締役の笠原一氏は「道交法遵守することが交通安全になるといたったのは、これまで交通事故の鑑定をしてきて、そこには道交法違反が必ず存在しているということ。そのため現状の道交法遵守状況を把握することが、交通安全の第一歩だと考え違反の見える化に取り組んできました」と語り、なかなかルールを守れないドライバーに対し、遵守してもらうことで交通事故を7、80%削減できるとした。

 現在、道交法違反を判定できるのは5項目4違反。このサービスを利用することで、事故が減り、それによってコスト削減や保険料削減につながり、お客様の信頼も獲得できる。

全国の標識データベースをもとに交通違反を判断

 プロダクトは完成しており、みちびきの信号を受け、地図情報に照らし合わせ、標識や補助標識といった道路制限情報をすべてもっているので、その情報を活用して道交法違反を判定している。また、この情報は、APIも用意しており、GPSのデータをサーバーへ投げれば、違反の回答もできる。

 すでに導入している企業では、数億円単位で保険料が下がったとか、タクシー会社では事故と保険料ともに3割削減したという実績があるという。システムはGoogleマップと連携し、運行状況を把握したり、過去の違反を表示することが可能。違反の多いところでは事故の発生する確率が高くなるという理念で作っているという。今回は、資本・業務提携をして事業の拡大を目指している。

サービスはすでに可動しており、費用の軽減が図られたと報告が

「音楽スタジオウェブ予約プラットフォームの開発・運営」スタジオル

 音楽スタジオのウェブ予約プラットフォームの開発・運営を行なっているスタジオルは、今年2月の横浜ビジネスグランプリの一般部門で優秀賞を獲得している。代表取締役の山地 瞭氏はドラムやピアノの音楽活動をする上で、不便と感じたことを解決すべく「楽器演奏の民主化。誰もが楽器を楽しめる世界を実現するために会社を設立しました。日本人の約900万人が楽器を演奏し、70%の人が楽器を演奏したいと思っており、このギャップを解消することがスタジオルのミッションです」と熱く語る。

 なぜ楽器演奏のハードルが高いのかというと、自宅では音を出せないとか楽器が高い、一緒にやる人が見つからないなど、さまざまな要因が考えられるが、アンケートの結果、演奏する場所を確保するのが面倒という回答がいちばん多いという結果だったという。予約方法で支持されているがウェブでの予約だが、都内のスタジオで導入しているのは20%ほど。スタジオ側はというと、電話予約での応対が負担と感じており、機会損失や聞き間違いなどが発生している状況だ。

楽器が趣味な人の不満は、練習場所の確保ができないこと

 それでもウェブでの予約が普及しないのは、スタジオ独特の予約ルールがあり、構築するのが非常に面倒。そこで、スタジオに特化したツールを開発し提供。希望条件で検索をかけるだけで、空きスタジオが見つかり、直感的な操作で日時を指定。楽器の貸出の有無なども指定でき、料金が自動で算出される。

 昨年11月にローンチし、今年9月で943人の会員数となっている。スタジオから1店舗あたり月額9800円を徴収することで運用している。オープン100件、受注200件が目標で、資金調達やメディアサポートも希望している。

スタジオルが目指すビジネスモデル

 8月に新バージョンを公開し、スタジオでアクティブユーザーを表示しマッチングする機能を搭載。スタジオ利用を促進させ、ミュージシャン同士のコミュニケーション、レッスンマッチング、楽器販売へと今後広げていく予定だ。

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