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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第14回

機能よりも「ユーザー体験」が多い:

AndroidからiPhoneに乗り換える理由

2018年10月02日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●慣れているものが使いやすい

 iPhoneは限られた種類のデバイスで、多様性がひろがるAndroidスマートフォンを切りくずしていかなければなりません。そのためiPhoneの強みで推していく戦略以外には取りようがありません。

 では、ここ最近AndroidからiPhoneに乗り換えた人々は、どんな点を魅力に感じているのでしょうか。

 米PC Magazineが、プラットフォームを乗り換えた人々「スイッチャー」についての調査結果を紹介しています。記事によると、AndroidからiPhoneに移行した人は18%、逆にiPhoneからAndroidに移行した人は11%。乗り換えていない人はそれ以外の71%の人々でした。意外とOSの乗り換えを経験していない人が多いです。

 たしかにAndroidを使いはじめた人は、Androidの使い勝手がなじんでいます。後述する強い動機がなければ、Androidを使い続けた方が楽だし便利だと感じるでしょう。逆も然りで、iPhoneユーザーはiPhoneを乗り換え続けた方が、面倒くさくないでしょう。

 しかも、長く使えば使うほど、iPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Playストアで購入したアプリの数は増えていきます。アプリストアの購入履歴の互換性がない以上、乗り換えると膨大な数のアプリを再購入しなければならなくなります。

 結果的に、乗り換えレートは今後下がり続けると考えています。

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