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T教授の「戦略的衝動買い」 第500回

容量倍増の超小型バッテリー「Fuel Phone Charger」を衝動買い

2018年09月26日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集●南田/ASCII編集部

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極めて小さな「燃料缶」イメージのモバイルバッテリー「Fuel Phone Charger」は、ギリギリの実用性とデザイン性を兼ね備えた、コスパ命ではないおもしろガジェットの最右翼だ

極めて小さな「燃料缶」イメージのモバイルバッテリー「Fuel Phone Charger」は、ギリギリの実用性とデザイン性を兼ね備えた、コスパ命ではないおもしろガジェットの最右翼だ

コスパとは一線を画する超個性派
モバイルバッテリーは重量わずか20g

 今から4年前、当時世界最小級のモバイルバッテリー「Fuel Micro Charger」をこのコラムで紹介した。当時でも、容量220mAhのモバイルバッテリーは実用ギリギリだったと思う。そして、英国に本拠を置くDovotec社の極小モバイルバッテリーが最近モデルチェンジした。今回は、新モデル「Fuel Phone Charger」を本国から3個ほど衝動買いしたのでご紹介したい。

 さて、筆者のライフワークでもあり趣味の世界で好きなハードウェアでもあるモバイルバッテリーの世界は、国や時代によっても大きく変化するダイナミックなインダストリーだ。

 いつでもモバイルバッテリーに最大の影響を与えるのは、過去のケータイ電話や今も日夜進化しているスマホの世界。日本のマーケットでも、一般的に売れているモバイルバッテリーは容量7000~10000mAh前後の多少大きく邪魔なモバイルバッテリーだ。理由はひとえに、昨今のユーザーが気にする「コスパ」だ。

日本ではいちばん売れる、コスパ命の大容量かつ安価なモバイルバッテリーこのような商品だろう

日本ではいちばん売れる、コスパ命の大容量かつ安価なモバイルバッテリーとえいばこのような商品だろう

 もちろん、コスパ命ではないユーザー向けに、便利な追加機能を盛り込んで差別化したモバイルバッテリーも多い。日本市場でも昨今時々見かけるのは、ACアダプター機能+モバイルバッテリーのインテグレーションモデルだ。

ACプラグ内蔵のアダプタータイプ(画像右)とUSBハブで充電できるUSBプラグの付いたタイプ(画像左)。いずれもモバイルバッテリー機能をもつ

ACプラグ内蔵のアダプタータイプ(画像右)とUSBハブで充電できるUSBプラグの付いたタイプ(画像左)。いずれもモバイルバッテリー機能をもつ

 一方、筆者としては超推薦の商品なのだが、意外と一般的に人気がないのはケーブル内蔵のモバイルバッテリーだ。比較的多いのは、ブリーフケースで移動することが多いビジネスユーザー向けの薄型モバイルバッテリーだろう。

元祖ケーブルマネジメント機能を備えたパナソニックのQi対応モバイルバッテリー(画像左)とmicroUSB、Type-C、Lightningすべてのケーブルを備えた「iWALK」(画像右)

元祖ケーブルマネジメント機能を備えたパナソニックのQi対応モバイルバッテリー(画像左)とmicroUSB、Type-C、Lightningすべてのケーブルを備えた「iWALK」(画像右)

 最後に登場する、極端に薄いか小さなモバイルバッテリーの代表格が、今回ご紹介するDevotec社のFuel Phone Chargerだ。残念ながらモバイルバッテリーに対する要求の差か、日本国内では極小モバイルバッテリーの人気は、それほど高くない。

筆者が愛用中の超薄型モバイルバッテリー。左側はリトラクタブルなポートが特徴。右側はLightningケーブルを内蔵

筆者が愛用中の超薄型モバイルバッテリー。左側はリトラクタブルなポートが特徴。右側はLightningケーブルを内蔵

 平均的なモバイルバッテリーユーザーのプロファイルは、バックパックに10000mAhクラスのモバイルバッテリーを収納し、そこそこ長いケーブル(スマホ付属のケーブル)でバックパックからケーブルを引き出し、手に持ったスマホに充電するという「ポケモンGOスタイル」のようだ。

 モバイルバッテリーは価格競争が激しく、かつ市場にあふれている。もっとも「コスパ命」というニーズに応えているのが、このセグメントの製品でもある。しかし、日本市場でも、限りなく薄いモバイルバッテリーや限りなくコンパクトなモバイルバッテリーを求める層はいるはずだが、彼らが狙っている商品は、残念ながらまず日本ではお目にかかれない。

日本製ではまず見かけない超小型や薄型、ケーブルマネジメントモデル

日本製ではまず見かけない超小型や薄型、ケーブルマネジメントモデル

 今回ご紹介するFuel Phone Chargerの本体重量は、たったの20g。そしてバッテリー容量は、第一世代モデルの220mAhから420mAhと約2倍に拡大。なんと重量は、以前ご紹介した「無停電電源装置にもなる40800mAhの大容量バッテリー」の700分の1。もちろん、容量に比例してバッテリー容量も約100分の1だ。

筆者の愛用しているモバイルバッテリーの最大と最小では、これほどサイズが違う

筆者の愛用しているモバイルバッテリーの最大と最小では、これほどサイズが違う

 しかし、モバイルバッテリーの活躍の場はそれぞれだ。40800mAhの巨大バッテリーは大規模災害に備える宅内用。20gの超軽量・超小型、ケーブル付きのFuel Phone Chargerは、アウトドア環境での「最後の頼みの綱」という位置付けだろう。

今回、衝動買いした「Fuel Phone Charger」の3色

今回、衝動買いした「Fuel Phone Charger」の3色

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