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外部ポータルから集客できる飲食店や美容室にホームページが必要な理由

独立開業店舗の経営で知りたいウェブの最新事情

連載
BiNDup×ASCII「ホームページの現在」

提供: デジタルステージ

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 独立開業店舗の悩みは、ホームページ作成でどれだけ解決できるのか。ASCII誌上において、ビジネスにおけるホームページ活用の最新情報をお届けする。

 現在、スマホからの更新、InstagramやYouTubeの投稿表示、無料独自ドメイン、成果に力強くつなげるポップアップ表示、テンプレート配色を簡単にアレンジする機能、常時SSLやAMP対応など、ホームページ作成に求められる機能も様変わりしている。オールインワンの機能を持つオンラインホームページ作成サービス「BiNDup」とともに、その実情を探りたい。

オンラインホームページ作成サービス「BiNDup」は、最先端のクラウドならではの技術を採り入れ進化していくオンラインサービス「BiNDクラウド」と、安定した環境で使い続けられるデスクトップアプリケーション「BiND for WebLiFE」の両方を兼ね備えたサービスとしてこの秋より展開している。

1.飲食店や美容室のホームページは必要なのか?

 小規模な人数で運営する独立系店舗として、飲食店、カフェ、美容室、ネイルサロンなどがある。これら共通するのは、次の3点である。

  • 競合店(特に大手チェーン店)と一線を画すことが大切
  • 情報サイト上で店選びをされることが多い
  • ひとつの経営母体で、店舗を複数出しているところも多い

 1点目は、飲食店やカフェに顕著であり、長く愛されるお店となるには、大手チェーンとは一線を画すアイデアやサービスが必要となる。現在のようにSNSなどで個人間の情報流通が著しく増えたことは、オリジナリティーのある独立系店舗にとって追い風である。

 2点目は、飲食店であれば「食べログ」や「ぐるなび」、美容室やネイルサロンであれば「ホットペッパービューティー」など、有力な情報サイト経由の来店が多い点である。これら情報サイトは大切な集客源ではあるが、月々の掲載料や予約手数料などの負担もあるので、適切な距離感はお店ごとに異なるだろう。

 3点目は、1店舗目が人気店となると、別の地域に2店舗目、3店舗目と、複数店舗を展開するケースがある点である。大手チェーン店との違いは、画一的ではない、ブランドや店舗ごとで独自の店づくりができたり、個性的なサービスを提供できる点である。

 さて、本記事の主題である「ホームページを自ら持つこと」については、飲食店や美容室が独自で持つ必要はなく、情報サイトをうまく活用すればよいと思った方もいるだろう。最近では、Googleの検索結果にお店の情報を無料で載せるための「Google マイビジネス」というサービスも広く使われるようになってきた。しかし、このような状況であるからこそ、店舗がきちんと公式サイトを持ち、継続的に情報発信することがますます重要になっているのである。

2.独立開業店舗のホームページが必要な5つの理由

 飲食店や美容室といった独立開業店舗でのホームページが必要な理由を、次の5つの観点から考えてみよう。

1.情報サイト内でのイメージを払拭できる

 飲食店が特にそうであるが、情報サイト内のコンテンツはクチコミの集積となるため、内容や写真には、古くて現状と合っていないもの、イメージが悪いものがありうる。そこで、公式サイトを持ち、鮮度の高い情報を掲載したり、写真などのビジュアルで訴求したりすることで、そのイメージを払拭できたり、さらなる魅力を伝えられる。

 ブログなどで日ごろから情報発信をしていれば、GoogleやYahoo!で店舗名や地域名、関連語で検索したときに、上位に表示されやすくなる。つまり、消費者の興味に対して、適切な情報を届けられる可能性が高まるということである。検索からの公式サイトへの集客は、新規客の獲得に大きな効果を発揮するだろう。

 そもそも、情報サイト内での表示順位や、どのようなコンテンツを掲載できるかは、月額プランの金額や広告費によって決まってくる。競争の激しい地域やジャンルであれば、当然、これらの費用は高くなりがちであり、店舗経営を圧迫しかねない。

 また、大都市圏以外は特にそうだが、その店舗に対する情報サイトの評価(食べログの点数など)の絶対数(クチコミ数)が少なく、信頼に足らないことが多い。実際はかなり優れたお店であっても、食べログの点数が3.0や3.1というところがあり、そのような評価にイメージが引っ張られてしまう可能性がある(よく知られているとおり、食べログの点数は評価がある程度集まらないと変動しないため、評価数が少ない店舗は低い点数のままである)。このようなイメージを覆すためにも、公式サイトを公開する意味は大きい。

2.情報サイト経由とは異なり、予約手数料がかからない

 当然ながら、独自の公式サイトからの集客は、情報サイト経由のような予約手数料は一切かからない。「食べログ」を例にすると、月々の基本料金(1万円~10万円)に加えて、ディナーの予約は1人につき200円、ランチの予約は1人につき100円の従量料金がかかる。客単価が数千円という店舗では、けっして小さくない額である。

 公式サイトでは、クーポンや予約特典なども自由に決められるため、そのときどきで柔軟な施策が打てることもメリットである。もちろん、安易な割引は、客の質や利益率の低下などを招くが、集客施策のひとつとして使えることはメリットである。

3.正しい情報をタイムリーに伝えられる

 飲食店の中でも居酒屋や大衆割烹を例に考えると、レギュラーメニューの一部やコースメニューは季節によって異なるのが一般的である。情報サイトで古いメニュー写真を見て勘違いをしてしまう人や、クチコミで知った料理を今日食べられるかどうかを知りたい人がいるかもしれない。公式サイトで文字どおり「オフィシャル」な情報を公開しておけば、このような勘違いを防いだり、来店のきっかけにできるだろう。

 また、営業時間の変更、臨時休業、貸切営業、新たなキャンペーンなどをなるべく早く伝えることも大切である。これらはTwitter、Instagram、Facebook、LINEトークなどのSNSでも伝えられるが、アカウントをフォローしている常連客だけにしか伝わらないと考えたほうがよく、新規客に向けて公式サイトのお知らせにも掲載しておくのがベターである。

4.SNSとの連携で、活発さを伝えられる

 カジュアルな店舗ほど、お店の魅力にとして活気や活発さが大切である。情報発信にアクティブであれば、消費者はそのまま、店舗そのものがアクティブであると考える傾向がある。

 ただし、公式サイトでの情報発信だけでは、検索エンジンからの訪問を待つ一方になり、人の目に触れる可能性は低い。SNSも併用して情報発信するとともに、アカウントのタイムラインや投稿写真を公式サイト内に掲載し、日々のアクティブさを伝えるとよい。当然、フォロワーの増加にも貢献するだろう。

5.採用募集ができる

 店舗経営でたいへんなのは、何といってもスタッフの確保である。人手不足が叫ばれる今日、働きたいと思っている人に対して、いきなり電話や面接という接点を求めるよりも、まず公式サイトでわかりやすい情報を提供することが大切である。

 仕事内容や勤務条件だけでなく、職場の雰囲気などを写真や文章で伝えることが、よりよい採用活動につながる。働く側の立場で考えても、パートやアルバイト先の公式サイトが魅力的であれば、家族などに紹介しやすい。このように、採用ページを充実させておくと、「地域名 アルバイト」「地域名 パート」などで検索したときに、そのページが上位に表示される可能性もある。

 以上、5つの観点から、独立開業店舗でのホームページが必要な理由を考えてみた。続いては、実際にホームページを見事に活用している店舗事例と、複数店舗経営者へのインタビューでその活用について探る。

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