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BarraCudaブランド初の2.5型SATA 3.0 SSD

「Seagate BarraCuda SSD」実機レビュー

2018年10月01日 11時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●三宅

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 約40年に渡ってストレージ関連製品を世に送り出してきたシーゲイトが、10月1日に満を持してBarraCudaブランド初の2.5インチSSD「Seagate BarraCuda SSD」を日本国内向けに発表した。今回リリースされたのは250GB、500GB、1TB、2TBの4モデル。フォームファクターは2.5インチ、インターフェースはSATA 3.0(SATA 6Gb/s)、NANDフラッシュは3D NAND(TLC)を採用している。

 今回シーゲイトよりBarraCuda SSDの512GBモデル「BarraCuda SSD STGS500401」のサンプル(海外版)を借用したので、ベンチマークも含めた詳細レビューをお届けしよう。なお、市販品は外装など一部の仕様が異なる可能性がある。

システムドライブとしても活用できる最大560MB/秒の速度を実現

 BarraCuda SSDは2.5インチサイズのSSD。インターフェースは汎用性の高いSATA 3.0を採用し、厚みは7mmとコンパクト。デスクトップPCだけでなく、ノートPC、そして据え置きゲーム機などのストレージとしても活用可能だ。

 容量は前述の通り250GB、500GB、1TB、2TBと4ラインナップが用意されているので、予算に応じてシステムドライブなら250GB、500GB、データドライブなら1TB、2TBと適切なモデルを選択できる。

パッケージ表面(※サンプル版を借用しているため、製品版ではパッケージ、本体の外観が異なる可能性がある)
パッケージ裏面
パッケージには絶縁フィルムで梱包されたBarraCuda SSD本体と、「シーゲイト限定保証(Seagate Limited Warranty)」の説明書が同梱されている

 公称速度はシーケンシャルリードが560MB/秒、シーケンシャルライトが540MB/秒(500GBモデルは535MB/秒、250GBモデルは530MB/秒)、ランダムリードとランダムライトが9万IOPS。システムドライブはもちろんのこと、ゲームインストール用、RAWデータや4K動画の保存・編集用ドライブなどさまざまな用途に活用できるアクセススピードを備えている。

本体裏面。型番、シリアル番号、ファームウェアのバージョン、認証情報などが記載されている。本体サイズは69.85×100×7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は50g。ドライブの容量が異なっても、厚みや重量は変わらない
本体表面にはシーゲイトのロゴがシンプルに入る
ネジ穴は裏面に4カ所、側面にそれぞれ2カ所設けられており、デスクトップPC、ノートPC、据え置きゲーム機などさまざまなデバイスに装着できる
左がSATAコネクター、右が電源コネクター
「Seagate BarraCuda SSD」のスペック
型番STGS250401STGS500401STGS1000401STGS2000401
容量250GB500GB1TB2TB
フォームファクター2.5インチ×7mm
NAND3D NAND(TLC)
コントローラーSeagate STXZA01EA3B7
インターフェース SATA 3.0(SATA 6Gb/s)
シーケンシャルリード560MB/秒
シーケンシャルライト530MB/秒535MB/秒540MB/秒
ランダムリード9万IOPS
ランダムライト9万IOPS
MTBF(平均故障間隔)180万時間
TBW(総書き込み容量)120TBW249TBW485TBW1067TBW
特殊機能TRIM、S.M.A.R.T、ハロゲン・フリー、RoHS準拠
保証期間5年(限定保証)

シーゲイト製BarraCudaブランドSSDなので信頼性は◎

 編集部でサンプル版を分解して確認したところ、BarraCuda SSDにはシーゲイト製のコントローラー、NANDフラッシュに東芝製64層TLCチップ、キャッシュにNanyaTechnology製「NT5CC128M16IP-D1」が搭載されていた。自社製コントローラーを採用しているのは、40年の歴史を持つシーゲイト製品ならではのアドバンテージ。またNANDフラッシュは信頼の東芝製が採用されており、耐久性、パフォーマンスには期待が持てる。

 TBW(合計書き込みバイト数)は250GB版が120TBW、500GB版が249TBW、1TB版が485TBW、2TB版が1067TBW、MTBF(平均故障間隔)は180万時間を実現。また5年間の製品保証が設定されており、万が一の故障の際も交換、または修理対応をシーゲイトから受けられる。

 なお、今回BarraCuda SSDの連続アクセス時の温度をサーモグラフィーカメラで計測してみたが、表面は34.1℃、裏面は36.1℃(端子部を除く)と低めだった。集積度に余裕のある2.5インチSSDだけに、発熱が問題になることが多いM.2 SSDよりも、耐久性という点では安心して運用できそうだ。

 CドライブにM.2 SSD「960 EVO M.2 MZ-V6E500B/IT」、Dドライブに3.5インチHDD「WD60EFRX」、Lドライブに「BarraCuda SSD STGS500401」を装着した環境で「CrystalDiskInfo 7.7.0」を実行してみた。フォームファクターが異なるので単純に比較できる指標ではないが、スタンバイ時の発熱は「BarraCuda SSD STGS500401」が最も低く、利用時の安心感は高い。

連続アクセス時の表面の最大温度は34.1℃
連続アクセス時の裏面の最大温度は38.3℃。ただし電源端子部を除けば、最大温度は36.1℃となる

気になるパフォーマンスを定番ベンチマークでチェック!

 さて最後に最も気になるパフォーマンスをチェックしてみよう。今回は「BarraCuda SSD STGS500401」を下記の構成のWindows 10搭載デスクトップPCのLドライブとして接続して、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0.1」と「AS SSD Benchmark 2.0.6694.23026」を実施してみた。

ベンチマークに使用したPCのスペック
CPU Intel「Core i7-8086K」(6コア12スレッド、4.00~5.00GHz、TDP95W)
マザーボードASUS「ROG MAXIMUS X FORMULA」(Intel Z370)
メモリーCorsair「CMK32GX4M2B3000C15」(DDR4-3000、16GB×2)
ビデオカードNVIDIA GeForce GTX 1080(GDDRX5X 8GB)
SSD(メイン)サムスン「960 EVO M.2 MZ-V6E500B/IT」(M.2、500GB、NVMe PCIe)
SSD Seagate「BarraCuda SSD STGS500401」(2.5インチ、500GB、SATA 3.0)
電源ユニットSeasonic「SS-860XP2」(ATX、860W、80PLUS Platinum)
OS Windows 10 Pro 64bit

 まずは「CrystalDiskMark 6.0.1」の結果から。今回テストサイズを「1GiB」と「16GiB」の2パターンで計測したが、「1GiB」時のシーケンシャルリードは563.9MB/秒、シーケンシャルライトが534.9MB/秒というスコアを記録した。今回借用した「BarraCuda SSD STGS500401」の公称値はシーケンシャルリードが560MB/秒、シーケンシャルライトが535MB/秒なので、ほぼスペック通りのパフォーマンスを発揮している。

 なお、テストサイズを「16GiB」に増やすとキャッシュメモリーの効きが悪くなるが、極端にアクセススピードが低下することがなかった点も特筆に値する。

「CrystalDiskMark 6.0.1」をテストサイズ「1GiB」で実行した際の計測結果
「CrystalDiskMark 6.0.1」をテストサイズ「16GiB」で実行した際の計測結果

「AS SSD Benchmark 2.0.6694.23026」では、ストレージのIOPS性能(1秒間に処理できるI/Oアクセスの数)を見てみよう。「BarraCuda SSD STGS500401」の公称値はランダムリード、ランダムライトともに9万IOPSだが、AS SSD Benchmarkのランダムリード(4K-64Thrd)は10万1186 IOPS、ランダムライト(4K-64Thrd)は8万7440 IOPSを記録している。

PCの使用感に直結するランダムリード、ランダムライト性能がほぼスペック通りのパフォーマンスを発揮していることは高く評価できる。

「AS SSD Benchmark 2.0.6694.23026」の計測結果を「MB/s」で表示
「AS SSD Benchmark 2.0.6694.23026」の計測結果を「IOPS」で表示

性能、使いやすさ、安心感のすべてを求める欲張りなニーズにも応えるSSD

 ハードディスク製品で代名詞的存在になるほど人気のある「BarraCuda」ブランド初のSSDだけに、スペック通りのパフォーマンス、接続するだけで使えるセットアップのしやすさ、そしてシーゲイトの5年間製品保証と三拍子が揃っており、性能、使いやすさ、安心感のすべてを求める欲張りなニーズにも応えるSSDに仕上がっている。

 デスクトップPC自作、ノートPCのストレージ増量、据え置きゲーム機のストレージ高速化などの際に魅力的な選択肢と言える。

シーゲイトの「BarraCuda」ブランド初のSSDということで注目を集める本製品。今後ストレージ選択を悩ませる1台になりそうだ
Image from Amazon.co.jp
【Amazon.co.jp 限定】Seagate SSD 内蔵2.5インチ 500GB (7mm / 3D TLC/SATA 6Gb/s / 5年保証) 正規代理店品 STGS500401

■関連サイト
Seagete公式サイト
Seagate BarraCuda SSD製品ページ

(提供: Seagate)

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