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IoT&H/W BIZ DAY 6 by ASCII STARTUP 第31回

IoT&H/W BIZ DAY 6 by ASCII STARTUP基調講演:

日本はIoTで世界一になれる

2018年09月18日 12時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 「製造技術とインターネットへの理解・愛情・情熱を組み合わせ、ジャパン・アズ・ナンバーワンという時代を作りたい」

 ベンチャーキャピタルWiLの松本真尚氏は熱い。

 松本氏は、9月14日開催のカンファレンス「IoT&H/W BIZ DAY 6 by ASCII STARTUP」基調講演でデータビジネスの現状を語り、日本のメーカーにとってIoT時代はチャンスであると結論づけた。データを通じて通信で制御するモノ=ハードウェアこそ日本が得意とする精緻なモノづくりが必要になるためだ。

 松本氏が例にあげたのは建設機械のコマツだ。

 「コマツはショベルカーをつくっている。アメリカのほうがIoTのようなインターネット技術は進んでいるかもしれないがハードウェアの技術はコマツのほうが進んでいる。アメリカのショベルカーがインターネットで指示したとおり10cm単位で動くかというと動かない。最後は熟練工の腕が必要になる。一方、コマツのショベルカーは指示をすれば10cm単位で動かせる。そうすると危険な場所に行かなくても、インターネットに接続していればショベルカーが動かせる」(松本氏)

 コマツは今から20年前の1998年からGPSの位置情報を使った盗難対策を進化させたシステム「コムトラックス」を導入していた、いわばIoTの先行者だ。現在は建機のすべてを見える化する「スマートコンストラクション」、建設生産プロセス全体をつなぐプラットフォーム「ランドログ」などの導入によって、建機業界の情報化・IoT化をリードしている存在でもある。

 コマツのようにメーカーからIoT事例をつくっていくことで、第二の「ジャパン・アズ・ナンバーワン」時代がつくれるのではないかと松本氏は考える。

 では現在IoT市場ではどんな勝ちパターンが見えはじめているのだろう。

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