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強くてさっぱりした酒という言葉ではあらわしきれない:

サッポロ99.99は人を狂わせる怖い酒

2018年09月14日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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●ジュースで割るとさらに恐ろしく

 アルコール度数がそれなりに強いこともあり、強炭酸ソーダや果汁などで割り、カクテルのようにして飲んでいる人も少なからずいるようです。しかしただでさえ希薄なアルコール感は、割ることで考えられないほど減衰します。実際、本品にオレンジ果汁100%のストレートジュースを混合してみた際の感想は以下となりました。

"サッポロ99.99のオレンジジュース割りが完全にオランジーナ、トニック感が消滅してアルコール感ゼロです、ペットボトルで飲めるレベルです、スクリュードライバーにも本搾りにもならなかった、飲んでると急激に酔いが回ってくる、一服盛られた感がすごい、事件の匂いしかしない"
https://twitter.com/moritakujira/status/1038390584421937157

 キリンの本搾りは香料・酸味料・糖類を使わずウォッカに果汁(+果汁リキュール)を加えただけのシンプルなお酒。アルコール度数は5〜6%とストロング系に比べると強くはありませんが、お酒を飲んでいる感覚はあります。チューハイのことを「ジュースのようなお酒」と表現することがありますが、本搾りが「おいしいジュースのようなお酒」だとすれば、99.99のジュース割りは「ジュースとしか思えない飲み物」です。気をつけたほうがいいと感じました。

 余談ですが、99.99や本搾りのようなウォッカ系の缶飲料もRTD市場においては「チューハイ」と呼称されます。しかし「焼酎ハイボール」のニュアンスがないことを考えると、アサヒビールのカクテルパートナーと同様に「缶カクテル」と呼んだ方がいいのではないかと感じます(最近見なくなりましたが、サッポロはバカルディブランドのカクテル系RTD商品もさまざまに展開していました)。

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