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Cybozu Days 2018が福岡を皮切りにスタート、kintone hive fukuoka vol.3開催

楽しいは正義!kintoneとノンコーディング開発の限界を楽しむ人々、福岡に集う

2018年09月11日 10時30分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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障害児に向き合うスタッフに心の余裕をプレゼントしたい:宮近整形外科医院

 福岡市の医療法人 宮近整形外科医院は、放課後等デイサービス事業「みらいのいぶき」の業務システムにkintoneを導入した。放課後等デイサービスとは、障害や発達に特徴を持つ6歳から18歳までの子どもが、放課後や学校の超浮き休暇に利用できる福祉サービス。「国・自治体のお金で運営している事業なので、利用者ごとに多種多様なデータを記録して報告する必要があります」と同医院 総務部の中村義雄氏。

宮近整形外科医院 総務部の中村義雄氏

 「みらいのいぶき」の職員は、個々の子どもの障害や発達にあわせた療育や遊び、医療的ケアを提供する傍ら、日々のデータの記録に追われる。「利用者の障害は様々で、現場でお子さんに接している専門知識を持ったスタッフにしか把握できないデータも多くあります。事務員を増員して解決するものでありません」(中村氏)。

 中村氏には、放課後等デイサービスを支えるバックオフィススタッフの執念として、「現場スタッフの負担を可能な限り減らしたい」との思いがあった。その思いを実現するために、現場の業務に合ったアプリが自作できるkintoneを選択。可能な限り自力で、入力操作が簡素で、データ集計が簡単にできるkintoneアプリの構築を目指した。

 中村氏が作成したのは、1日単位のデータ記録に必要な「スケジュール管理」「当日の利用額の記録」「利用者ごとの記録」「送迎の記録」の各アプリと、月ごとのデータ集計に必要な「利用者ごとの月の利用額集計」「月の総利用集計」の各アプリ。各アプリの共通項目は、1つのアプリに一度入力すれば他アプリに自動入力されるように設計し、また、利用者の年齢は登録した生年月日の情報をもとに自動更新されるようにするなど、入力の手間を省くことを徹底している。放課後等デイサービスの多忙な現場では「とにかく“楽は正義”です」と中村氏は言う。「書類整理やデータ記録の手間が少しでも減って、スタッフに時間と心の余裕ができたら、その分、利用者のお子さんにかけられる時間と優しさが増えるんです」(中村氏)。

「みらいのいぶき」の利用者情報管理kintoneアプリ

 同医院のkintoneのアプリ構築を一手に引き受けている中村氏だが、「毎日お子さんたちと向き合っている現場スタッフの仕事と比べたら、全然大変なことではありません」という。「現場の大変さをみているから、スタッフの皆が忙しい中で入力したデータを無駄にしない、流用できるようにするといった工夫のモチベーションが生まれます」(中村氏)。

kintone AWARD福岡代表のカクイックス福里氏も登壇

 カクイックスは、病院向けにリネンサプライやアメニティのレンタル事業を展開する鹿児島の企業だ。2016年4月に、入院患者向けに、入院に必要な寝間着や日用品を1日単位で貸し出す「入院セットサービス」を開始。この新規サービスにkintoneを導入した。入院セットサービスへのkintone導入事例については、3月に福岡で開催された「kintone hive fukuoka vol.2」で同社 システム部 チーフの福里直也氏が語った内容を記事「一目惚れから4年目!新サービス開始を機にkintoneを導入」で詳しくレポートしているので、こちらをお読みいただきたい。

カクイックス システム部 チーフの福里直也氏

 なお、カクイックスの福里氏は、上記kintone hive fukuoka vol.2のセッションで参加者投票により2018年のkintone AWARD福岡代表に選出された。11月に幕張メッセで開催されるCybozu Days 2018 東京会場で、全国トップを目指しkintone AWARDの本選に挑む。本選を前に、福里氏は今回のセッションで、「OCRを使って手書き書類をデータ化し、基幹システムに取り込むシステムをkintoneで構築した」ことを明らかにしている。

カクイックスではkintoneと基幹システムの連携による業務効率化を進めている