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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ”第576回

人間も猫も過酷だった夏を猫たちともに振り返る

2018年09月09日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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「なぜここにいるのがわかった!」てな, ちょっとびっくりした顔がたまらん。小さいカメラだからこそ撮れた写真。2018年7月 ソニー Cyber-shot DSC-RX100M6

 今夏はなんというか暑すぎるか台風か雨かって感じで困った。なぜなら「猫が隠れて出てこない天候」なので、ふらっと街を散歩しててふらっと猫に出会ってしれっと写真撮って、っていうひょんな出会いが好きな人にはとても過酷で。いやそもそも人が散歩したくなる天候じゃないんだから猫以前の問題じゃないかといわれればその通りだが。

 そんな夏の終わりに、おもに夕方あたりに出会った猫たちの写真を集めてみた。

 横浜市にあるとある公園。そこは以前猫を見つけて撮ったことがあるのでちょいと立ち寄ってみたんだが、35度越えの真っ昼間なのでさすがに姿形が見えない。

 しょうがないなと、風景を撮ってると、隅っこに古い吐水口がある。遺構好きなのでそういうのを見つけるとつい近寄ってしまうわけで、どうやら明治だか大正だかに使われていた吐水口遺構の一部らしい。あまり手入れされていないのか、水を受けるところは草が繁茂してできそこないの花壇のようだ。なんか、そこ、猫が隠れて昼寝するのによさげな感じである。わたしが猫だったらそこで昼寝する。

 正解。もしやと思って隙間から覗くと、猫が寝てました。

 ただあまりに草だらけで、しかも凹みの中なので、離れたところから狙うと草が邪魔で猫がよく見えないし、かといって近くで撮ろうとすると狭くてデジタル一眼クラスだといれられない、というか無理にいれたら猫がびっくりしちゃう。

 いやあ、こういうとき小さいカメラは素晴らしい。RX100M6を隙間からそっと入れて猫がびっくりする前に撮影。それが冒頭の写真。夕方、再度通りがかると、猫が増えてる。やはり暑い夏の日は夕方狙いがいいのだ。木の根元とその後ろの配電ボックス(でいいのかな?)の上にもバテてる猫発見したので、2匹が同じ構図におさまるよう狙ってみたのがこちら。

2018年7月 ソニー Cyber-shot DSC-RX100M6

 暑くて気が抜けてる感がたまらん。なんかもう動くのめんどくさいって感じ。

 たいていの外猫は知らない人がきたらまず警戒するものなんだけど、中には何かを期待して(何か、ってことはないな、まあ食べ物だ)、いきなりやってくるヤツもいる。

 とあるアパートの階段の下、少しでも涼しくて人があまりこないところで2匹の猫がぐてっとつぶれて寝てたので、「お、にゃつバテ猫ネタにいいな」と思ってしゃがんでカメラを向けると、そのうち1匹がいきなり這い出したのである。

階段下の隠れ場所から、のそっと這い出てきたチャトラ。予想外の動きにちょっと慌てた。よく見ると、もう1匹写ってます。2018年7月 オリンパス OM-D E-M1 Mark II

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