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IFA 2018レポート 第27回

プロジェクター内蔵も!

2画面は死なず! IFA 2018で見つけた変態スマホたち

2018年09月09日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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 IFA 2018に展示されていたスマートフォンは大手メーカー製品ばかりではありません。マイナーメーカーから今年も面白い製品がいくつか展示されていたので紹介しましょう。

今年も変態スマホをいくつか発見

裏面に電子ペーパーディスプレーを搭載した
ハイセンス「A6」

両面スマートフォンの最新モデル、ハイセンスA6

 スマートフォンの背面をセカンドディスプレーに仕上げたスマートフォンは、毎年何社かが製品化しています。中国の家電メーカー・ハイセンスが展示した「A6」はその2画面スマートフォンの最新モデル。ハイセンスはこれまでにも「A2」「A2 Pro」と2機種の2画面機を出していますが、A6はスペックが大幅に進化しています。

 メインディスプレーは有機ELの6.01型(1080×2160ドット)、CPUはSnapdragon 660、メモリー6GB、内蔵ストレージ128GB。メインカメラは1200万画素、フロントカメラは1600万画素。バッテリー容量は3300mAhです。中国のクラウドファンディングで資金調達に成功し、価格は2999元(約4万8900円)、発売は2018年9月中の予定です。

表側は普通のスマートフォン。18:9のアスペクト比のワイドディスプレーを採用

 背面の電子ペーパーを採用したサブディスプレーは5.61型(720×1440ドット)の16階調グレースケール表示。前モデルのA20 Proはメイン側が5.5型(1080×1920ドット)、サブ側が5.2型(720×1280ドット)でしたから、ディスプレーサイズ・解像度とも大型化しています。CPUもSnapdragon 625だったので、パフォーマンスも改善しました。

背面は電子ペーパー。専用UI画面も用意され電子ブックリーダーなどが利用できる

 表面と背面の切り替えは右側面の専用ボタンを押せば即座に実行されます。背面はブックリーダーなど電子ペーパーを生かすアプリを起動させる専用UIと、表面をそのまま表示できるAndroidの画面を切り替えて使えます。このあたりは初代モデルのA2から同じインターフェースとなっています。

側面には表面と裏面の切り替え専用ボタンを備える

専用UIとAndroidの切り替えも可能

 最近流行りのワイドディスプレーを採用しているため、本体サイズは75.7×158.2×8.35mmと6型モデルながら片手でもラクに持てるサイズ。重量は2画面のためか185gとなっています。実際に使ってみると解像度が上がった電子ペーパーは細かい文字も読みやすく、写真を表示しても鮮明です。2画面スマートフォンもようやく電子ペーパー側が普通に使えるレベルになったと感じられました。

電子ペーパーの解像度はフルHDなのでAndroidでも十分使えそう

電子ペーパーでの写真表示も見やすくなった

最大200型まで投影できる!
プロジェクター内蔵スマホ「Neffos P1」

 ネットワーク機器を手掛ける中国のTP-LINKはNeffosブランドでスマートフォンも展開しています。IFA 2018にはプロジェクターを内蔵した「P1」の展示がありました。

プロジェクター内蔵のNeffos P1

 Neffos P1のスペックはCPUがMT6750V/WT、メモリー4GB、内蔵ストレージ64GB。ディスプレーは5.5型(1080×1920ドット)で、カメラは1300万画素+フロント800万画素。本体サイズは75.64×153.06×10.28mm、重量は204g。プロジェクターを内蔵しているため若干重いですが、厚みは1㎝ちょっとに抑えています。

アスペクト比16:9のディスプレーを採用

背面は金属製で落ち着いた仕上げ

 本体上部に内蔵されたプロジェクターはコントラスト比が5000:1と高く、最大200型の投影が可能です。プロジェクターのスイッチは通知バーからON/OFF切り替えが可能。ディスプレー表示をそのまま投影するため操作は簡単です。なお、バッテリー容量は4040mAhで、プロジェクター投影は連続4時間、映画1本を余裕で表示できます。

ディスプレーとプロジェクターの切り替えは通知バーから行なう

本体上部に内蔵されたプロジェクター

 展示ブースはそれほど暗くありませんでしたが、スマートフォンの画面を投影すると十分見ることができました。投影距離は最短が0.5メートルで20型表示、200型表示は5.1メートル離す必要があります。1.8メートルで70型あたりが一番使いやすそうです。

 縦表示の場合はそのまま縦向きでスマートフォンのタッチパネルを操作できますが、横向きにすると直感的に操作しにくいのはこれまで過去に発売されてきた各社のプロジェクタースマートフォンと同じです。Neffos P1の発売時期は未定で、IFA 2018の会場で初展示を行ない、来場者のフィードバックを受けて改善するなど、これから製品化を進めていくとのことです。

画面をそのまま投影できる。明るさは十分と感じられた

横向き投影するとやや使いにくいのが難点

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