スマートフォンが教えてくれる“お知らせ情報”だけでももう十分だと思っている人が居る反面、スマホを手にしていない時にも、その場に必要なタイムリーな情報をもっと知りたいと考える人もけっこういる。
そんな人が買い求めるのがスマートウォッチなのだろう。筆者もスマホと連携するスマートウオッチが登場するはるか以前から、ポケコンやパソコンと連携する腕コンピューター、今は無きポケベル無線などを活用し、今で言うならクラウドサーバーからタイムリーな情報を取り込む「スポット」などのスマートウォッチもどきで遊んできた。
考えようによっては、スマートウォッチは入出力できるスマホのリモートディスプレーのようだと言っても過言ではない。昨今は「スマート」と名の付くネットワークと親和性の高いお知らせデバイスが大流行だ。広義にはスマートスピーカーも一部の機能にフォーカスすれば、お知らせデバイスのひとつだと言える。
121ピクセルのアートで表現する
コンパニオン的ガジェット
そんなお知らせデバイスの中で、ちょっと変わった「TIMEBOX-MINI」(タイムボックス・ミニ)という楽しいデバイスを池袋のMoMAショップで衝動買いした。購入したのは今年の春の終わりごろだったが、いつの間にかすっかり自室の雰囲気に馴染んでしまい、あまりにも自然な存在感だったため、あえてこのコラムで取り上げるタイミングを失ってしまっていたのだ。
TIMEBOX-MINIができることは大きく分けて5つ。まずは「スマホとBluetooth無線接続できる外部スピーカー」、そして「時計機能とアラーム機能をもっていること」「寝付かれない時の睡眠導入効果のありそうなヒーリングBGM機能を搭載」。そしてメインの機能でもある「ピクセルアートを使ったスマートフォンのお知らせ機能の代理表現」「11×11ピクセルアートの自由な作成と活用」が代表的な機能だ。
TIMEBOX-MINIをひと言で表現するなら「スマートウォッチのデスクトップ型お知らせデバイス」だ。Bluetoothでスマホと接続し、表面全体には縦・横11ピクセルのLEDを配置した表示装置が特徴だ。
パッケージに含まれているのはTIMEBOX-MINI本体と、充電用microUSBケーブル、AUX-INとAUX-OUTでスマホやほかのアンプ内蔵の外部スピーカーなどに接続するためのオーディオケーブルの3つ。取り扱い説明書は輸入代理店の製品紹介ページからダウンロードできる。
まず、TIMEBOX-MINI本体をざっと見ていこう。筆者の購入したモデルの外装カラーは赤のラバー塗装だ。ほかにもブルーやブラックがあるようだ。本体上面にはスピーカーのボリュームダウンを行う-ボタン(長押しで前曲へスキップ)、ボリュームアップをする+ボタン(長押しで次曲にスキップ)そして音楽の再生ボタンが中央にある(長押しでボイスメモの録音開始)。そして、小さな穴はマイクロフォンだ。
側面には時刻やお天気、ディスプレー・デモの切り替えボタン(長押しでディスプレーLEDの表示色変更)、長押しで電源オン/オフ、短く押すとバッテリー残量表示、そして小さな穴は本体がフリーズした際などに細いピン先で押す超大事なリセットボタンだ。
最後に、背面には充電用microUSBポート、その左右に外部入力(AUX IN)と外部出力(AUX OUT)が配置されている。
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