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働き方を変えたいならシャープの4K BIG PAD ― 第1回

最新アリーナ建設の最前線で4K電子黒板が活躍する理由~導入事例・佐藤工業編

高精細3DCGの表示には"4K"が必須だった!建設現場の働き方改革を支援するBIG PAD

2018年09月19日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●村山剛史/アスキー編集部

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ぴあMMアリーナ建設現場で、高精細な4K電子黒板「BIG PAD」が活躍中。その経緯や使い勝手を聞いた

ぴあMMアリーナの工事現場で4K BIG PADが活躍中
佐藤工業株式会社に導入の経緯と使い勝手を聞いてみた

 働き方改革を助ける電子黒板として脚光を浴びているシャープのBIG PADシリーズ。当然さまざまな職種のオフィスで利用されているが、先日筆者が入手した情報によれば、なんと建設工事現場でも活躍しているとのこと。しかも、高精細かつ書き味にこだわった最新鋭の4K BIG PAD<PN-L705H>が鎮座しているという。建設工事と4K、一体どんな関係が……? 慌てて取材を申し込んだ。

 4K BIG PADを導入しているのは、1862年(文久2年!)創業という超老舗の総合建設会社である佐藤工業株式会社。アリーナ施設の建設に定評があり、国内外問わず多数のプロジェクトを手がけている。今回訪れた場所も、同社が建設中のアリーナ施設「ぴあMMアリーナ(仮称)」の現場だ。

みなとみらい21地区38街区「ぴあMMアリーナ」の建設現場
ぴあMMアリーナのアクセスMAP

 ぴあMMアリーナとは、神奈川県横浜市のみなとみらい21地区・38街区にて建設中の大型コンサートアリーナで、民間施設では国内初となる収容客数1万人規模の大型施設。施主はチケットぴあを運営するぴあ株式会社だ。2020年までに首都圏でコンサート会場となる大型ホールが不足すると予測されているが、2020年春開業予定のぴあMMアリーナはその解決策の1つとして期待が寄せられている。

ぴあMMアリーナの外観イメージ(※あくまで完成イメージであり、大幅な変更の可能性もあります)

 さて、案内されたのは建設現場の管理棟1F会議室。ちょうどホワイトボードが置かれていそうな場所に4K 70V型のBIG PAD「PN-L705H」が設置されていた。室内とはいえ、重機の音が鳴り響く建設現場では多少浮いて見えないこともない。

 なぜ4Kが必要なのか? その導入の経緯や利用目的、メリットなどについてさっそく聞いてみた。インタビューに対応してくださったのは、佐藤工業株式会社 みなとみらい38街区作業所 所長の松枝健太氏だ。

佐藤工業株式会社 みなとみらい38街区作業所 所長 松枝健太氏

『3DCGを大画面かつ高精細に表示したい……!』
そのとき脳裏に浮かんだのはBIG PADだった

 松枝氏によれば、導入のきっかけは、「ぴあMMアリーナの作業が進むなか、アリーナ天井のダクト部分に設計変更が発生したこと」。その変更部分を施主などに説明するにあたって、詳細な3DCGを使う必要が生じたのだという。従来、松枝氏をはじめとする工事現場の管理部門の担当者らは、図面やCGをiPad Proで表示・閲覧していたが、巨大なぴあMMアリーナの場合、iPad Proの画面サイズ(12.9型)で詳細を把握することは(施主などにとって)限界があると予想された。

ぴあMMアリーナの断面図。トラスのインパクトが強烈だ
iPad Proで3DCGを表示中。いわゆる建設のプロではない人々が把握するには少々画面が小さいと感じる

 そこで、3DCGを大画面で表示できること、そしてその表示が鮮明であることを条件として、表示デバイスの製品選定に取りかかった。

 「そのとき頭に浮かんだのがBIG PADだったのです」と松枝氏。2年ほど前、別の現場で導入されていたBIG PADの存在感──明るい大画面に図面が表示されていた──が記憶に刻まれていたという。つまりBIG PADの表示能力を体感済みだったことが、松枝氏にとっての“導入のトリガー”になったのだ。

 松枝氏は導入を決意すると、まずはフルHDのBIG PADの貸出機を1週間ほど借りて仮運用してみた。明るく大画面で表示できる点は満足だが、『もっと図面の斜め線がスムーズに表示されれば、より大画面の効果も高まり、施主への説明もしやすく、お互いの納得感が高まるのではないか?』と考えた。ぴあMMアリーナの現場で数年間使い続けること、その数年後には4Kテレビなどが一般化していることを考え、「4K以外の選択肢はないと感じました」(松枝氏)。

 というわけで、数年間使うには費用対効果も十分と判断し、70V型4K BIG PAD「PN-L705H」の導入に至ったのだ。

図面を実寸表示かつ高精細に表示できるという条件をクリアし、導入された70型4K BIG PAD「PN-L705H」

コラム:電子黒板の4K市場が急増中!
そして「チームコラボディスプレイ」とは?

 ぴあMMアリーナの建設現場でも導入されている4K BIG PAD「PN-L705H」。時代はやはり4Kなのか? 電子黒板(タッチディスプレイ)の4K市場について、“ミスターBIG PAD”ことシャープ株式会社の中村雅一氏にお話を伺った。

“ミスターBIG PAD”ことシャープ株式会社 ビジュアルソリューション事業部 商品企画部の中村雅一氏

 中村氏によれば、「世界的に電子黒板の4K化が進んでいる状況です。ただし海外が中心ですが」とのこと。2018年前半では、電子黒板製品の4K比率はグローバルで約31%となっていて、ヨーロッパ圏では30数%、北米で40%超という統計があるという。しかし日本国内においてはそれが約5%に過ぎない。

 その最大の理由は、日本国内向けの電子黒板製品は文教需要が多く、オフィス向け:文教向け=4:6ぐらいの割合であり、そもそもシャープも他社も製品ラインナップに4K製品が少ないことが挙げられるという。しかし今後、文教向けのコンテンツの4K化が進むこと、後述するようにオフィスにおける需要が高まることで、電子黒板の4K化は加速していくことになると予想されている。

国内における電子黒板自体の市場規模は2017年から2021年にかけて約2.7倍になると予測され、そのなかでも文教向け需要が多くを占める

 こういった状況のなか、シャープは70V型4K BIG PAD「PN-L705H」に続いて80V型4K BIG PAD「PN-L805H」を発売。今後の需要に応えていくラインナップを強化中だ。

 このところ、オフィスにおいて「チームコラボレーションディスプレイ」という新潮流が生まれている。電子黒板をオフィスの中心に据え、これをハブとしてオフィス内外でのコミュニケーションを図ろうという試みだ。それを受け、さまざまな製品が各社から続々投入されている。シャープはオフィス向け電子黒板製品においてワールドワイドでトップクラスであり、もちろん同社もこれに対する施策を講じているところだというから、乞うご期待。

 いずれにせよオフィス向け電子黒板製品においても、4K製品が主力となっていくのは確実であり、そのなかでシャープ4K BIG PADの存在感は大きなものとなるだろう。

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