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画期的な網膜走査型レーザーを採用するアイウェアがまもなく発売に

VRもARも圧倒的な自然感 「RETISSA Display」の実力

2018年09月03日 12時00分更新

文● 鈴木英雄、編集●ハシモト/ASCII編集部

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 本年1月以降、各種展示会などで触れることができていた最新製品「網膜走査型レーザアイウェア RETISSA Display」がいよいよアスキーストアにて販売開始される(価格は64万5840円)。

 本稿ではその製品の概要と使用感について紹介したいと思う。

 なお、今回は製品版の試作機をベースに記事を作成しているため、実際の製品では仕様や使用感が変わる可能性があることをご了承願いたい。

最新技術を製品化した「網膜走査型レーザアイウェア」

 本品はいわば超小型のレーザープロジェクター。一般的な製品であれば壁面やスクリーンに投影して画像を見るところだが、本製品の場合には使用者の目の中に直接投影する。ここが本製品最大の特徴だ。

 プロジェクターを超小型にしてなおかつスクリーンも不要にしてしまったもの、と言えばイメージしていただきやすいだろうか。

 それではどのような仕組みでスクリーンを不要にしてしまったかを紹介したい。

 本商品は型式名称として「網膜走査型レーザアイウェア」とメーカーでは呼称している。読んで字のごとく目の中、網膜と呼ばれる部位にレーザー光を直接当てて画面を映し出すことで「スクリーンレス」を実現しているのだ。

「網膜へのレーザー光直接投射」って大丈夫なの?

RETISSA Displayの動作イメージ図。弱めのレーザーをMEMSミラーに角度を調整しながら反射させ、さらに反射ミラーで眼球に投射する
RETISSA Displayの動作イメージ図。弱めのレーザーをMEMSミラーに角度を調整しながら反射させ、さらに反射ミラーで眼球に投射する

 「網膜へのレーザー照射」と聞くだけで少々腰が引けてしまうものを感じる方もおられよう。だが、その点は配慮されている。

 本製品で使用されているレーザーは「レーザーポインター」などで使用されているものとは異なり、安全性に考慮した、いわば「弱いが効率のいい」レーザーだ。

 そのRGBレーザーをMEMS(いわゆるマイクロマシン)技術で高精度な角度で反射させ、眼球に投影する。同社がこれまで培ってきたレーザー開発によって完成された技術だ。従来のものよりも小さく、また発熱量の少ない光源を作成することができた。

 ここからの光は感覚的には会議室など明るい部屋の照明の下にいる時に目に飛び込んでくる光の強さとほぼ同等程度。

 さらに描画原理(後述)からも常に1点に対して照射するのではなく常時細かく動いており、その点からも網膜にかかる負担は想像しているものよりはるかに小さく安全性は担保されている。

最新技術をウェアラブルに

上がHMD、下にあるのがコントローラユニット
上がHMD、下にあるのがコントローラユニット

 本製品は、レーザー光源を含む本体にあたるコントローラユニットと、サングラスのような外観を持つ1本のHMD(ヘッドマウントディスプレー)の2つで構成されている。

 コントローラユニットは5.5インチクラスのスマホを3つほど重ねた程度の大きさで、HMD部分は市販のサングラスとほぼ同程度だ。

HMDに埋め込まれたモジュール
HMDに埋め込まれたモジュール

 内側にレーザーを網膜に投影するためのユニットがモジュールとして組み込まれており、右側のつるの末端からコントローラユニットとつながるケーブルが伸びている。

HMDの装着イメージ HMDの装着イメージ

 重量はそれぞれコントローラユニットが約350g、HMDが約50gで、HMDは装着しても気になる重量ではなく、長時間の使用でも利用者が重さで疲れることは少ないだろう。鼻あての部分がきちんと独立したタイプであり、しっかりとかけることができる。

 コントローラユニットにつながっているケーブルは直径5mmほど。それほど固くなく、しなやかな素材なので取り回しにはそれほど苦労しない。

 コントローラユニットそのものは小型で2時間程度ならバッテリー駆動も可能になっており、必要な場合にはポーチなどに納めての移動しながらの運用も可能だ(とはいえ、“ながら歩き”は何を使うにせよ注意がおろそかになるため、あまりお勧めはできかねる)。

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