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「Apple Search Ads」日本上陸!広告運用担当者が押さえたいポイント6つ

2018年08月22日 14時55分更新

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App Storeの検索結果に広告が出せる「Apple Search Ads」がいよいよ日本でも始まりました。概要と出稿する上で押さえておきたいポイントをまとめます。

8月2日午前8時、日本国内にもApple Search Adsがリリースされましたね。

先行してAdvanceのみが8月2日午前8時より開始になり、Basicは8月23日午前2時から展開とのことです。AdvanceとBasicの違いは後ほど解説します。

Apple Search Adsは、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、メキシコ、スイスにおいては既にリリースされている広告メニューとなります。このApple Search Adsが、日本、韓国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインにてリリースされることになりました。

そこで、今回は前編として【Apple Search Ads概要】について、知っておくべき6つのポイントにまとめてご紹介させて頂きます。

1. Apple Search Adsとはどんな広告?

下記のようにApp Storeの検索結果の最上部に出てくる広告です。GoogleやYahoo!と同じようにユーザーの検索キーワードに応じて出てくる、検索連動広告に分類されます。

通常のリスティングと異なり、各キーワード(KW)の検索結果に出てくる「広告が1枠のみ」です。なので汎用的なビッグKWの入札競争は非常に高くなることが予測されます。

またブランド系のKWも必ず購入することを推奨します。検索結果に表示されるアプリの上に広告が出るので、他社にKWを買われると、その枠が取られてしまう恐れがあるのです。

2. Apple Search Adsのオークションロジックは3つ

掲載結果を決めるオークションロジックは下記のとおりです。

自社KWをちゃんと買っていれば(関連度スコアやタップ率が高くなるため)他社広告の露出を抑えることができます。

3. Apple Search Adsのアカウント構成は2種類

まず、アカウントが大きく2種類に分かれます。①Basic、②Advanceの2種類です。

ご覧の通り、Basicはほぼ全自動で運用工数はかからないものの、得られるデータも少なく運用要素は皆無です。一方、Advanceは運用レバーや活用できるデータも多く、運用要素が盛り沢山です。

現状Apple Search Ads内では課金やイベント突破等のKPIを見る事ができないため、より成果を求めて運用するのであればAdvanceをおすすめします。

4. Apple Search AdsのCPN構成のキモは広告グループ

CPN階層については下記のように分かれています。

運用型広告ではよく見られる三階層構造となります。広告グループに運用レバーが集中しており、これをどのような単位でCPN分けをするかが、回しやすいCPN構成の肝となります。

5. Apple Search Adsの推奨CPN構造、運用する方向性は主に2軸

現状推奨されているCPN構造は下記となります。

KW属性毎にCPNが分かれるものの、運用する方向性は主に2軸です

  • ブランド/汎用/競合CPN ⇒ impシェア最大化
  • 調査系CPN ⇒ 新たな獲得KWの開拓を実施

impシェア最大化CPN(ブランド/汎用/競合…etc)では、「良」機会損失を防ぐために、完全一致で入札コントロールを行います。

一方、新規獲得KWCPN(調査)では想定しえない新KW開拓のために、配信を行います。そして配信する中で“良”を見つけ出し、完全一致CPN(ブランド/汎用/競合…etc)にそのKWを移行させ、獲得できるKW数を拡充していく形となります。

6. Apple Search Adsのクリエイティブは自動生成

配信されるクリエイティブについては、AppStoreから自動生成になります。

自動生成にはなるものの、パターンの選択が可能です。AppStoreに登録されている素材を3つ選択し、クリエイティブパターンを作成できます。

ここで課題に上がるのが、PDCAが回しづらい点です。あくまでStoreにアップロードされている素材を選択する形になるため、クリエイティブの変動要素が少なくなります。

またAppleはStore情報を変える度に審査を申請する必要があるので、その頻度を高める事もなかなか難しいのが実情です。

このサイクルを上手く回すことが効果改善に大きな影響を与えるため、とても重要になってきます。

(記事提供:D2Cスマイル

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