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CPUもGPUも水冷クーラーで強力に冷やす!

簡易水冷&6つのファンで強力冷却!GTX 1080 Ti搭載でFF15も超快適なゲーミングPC

文●宮里 圭介

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ストレージはPCIe接続となるM.2 SSD!

 直接ゲーミング性能とは関係がないのだが、忘れてはならないのがストレージ性能。グラフィックの描画が速くなることはないものの、ゲームの起動、マップの読み込み、キャラクター選択までの時間といった待ち時間が短くなるだけに、快適なゲームプレーには重要なポイントとなる。

 「NEXTGEAR i680PA2-DL」が搭載するストレージは、512GBのSSDと3TBのHDDの組み合わせ。OSやソフトといったシステムようには高速なSSDを使い、大容量のデータ保存はHDDを使うという、いいとこどりした構成だ。そして注目したいのが、このSSDにPCIe接続となる高速モデル「ADATA XPG SX8200」が採用されていることだろう。

SSDはマザーボードの中央付近、CPUの下に装着されている。今回お借りしたのは試遊機なので「WD Black」が挿してあるが、本来はPCIe接続のM.2 SSDである「ADATA XPG SX8200」が搭載されている

 一般的なSATA接続のSSDはインターフェースの速度限界から、リードもライトも毎秒550MBあたりが上限となるが、PCIe接続ならこの上限を軽く超えられる。そのため、ゲームの起動で待たされる時間もグッと短くなるはずだ。もちろんゲーム以外の一般用途、例えばオフィスファイルの編集、写真の現像、動画の編集なども高速化する。ファイルの保存時や、素材ファイルの読み込み時などにその差が感じられるだろう。

 HDDのアクセスはSSDと比べると遅いものの、シーケンシャルアクセスに限ってみればそれほど遅いわけではない。SSDはシステム用、HDDはデータ用といっていたのは、大きなデータを保存しておくのに向いているからだ。写真や音楽、動画といったファイルサイズは大きいけど頻繁にアクセスするわけではないデータは、とくにHDDに保存しておくのに向いている。

高負荷時でも72度以下をキープする強力な水冷クーラー

 ここまでベンチマークソフトで性能を見る限り、ゲーミングPCとしてはもちろん、趣味や仕事まで不満なく快適に使えるだけの性能があることはわかったのだが、やはり気になるのが水冷クーラーの実力だ。本来の性能を引き出せるだけの冷却性能があることはベンチマークからわかっているものの、CPUとGPUを1つのラジエーター、しかも12cmファン1つで冷却しているとなると、実は温度に余裕がないのではないかと気になってしまう。

一般的な水冷クーラーのラジエーターと比べてに厚みがあるため、12cmラジエーターとはいえ、冷却性能に期待できる

 よく見るとラジエーターがぶ厚いことがわかる。ラジエーターの冷却能力は表面積と中を通る液体の流量によって大きく上下するだけに、正直なところこれだけでは性能はわからない。とはいえ、ぶ厚いぶん中の液体も冷やしやすくなるため、一般的な12cmラジエーターの簡易水冷より高い冷却性能は期待してもいいだろう。

 ということで、実際にCPUやGPUが何度になるのかを測ってみよう。温度計を直接挿し込むことはできないので、「HWiNFO」を使い、CPUとGPUの温度をセンサーの値として取得。高負荷時に何度まで上昇するのかを、2つのパターンで計測してみた。

 まず試したのがCPUに高負荷をかける「CINEBENCH R15」。性能チェックでも使用したベンチマークソフトだが、CPUのすべてのコアに最大負荷を同時にかけられるため、かなりの高負荷テストとなる。この完走がオーバークロック成功の目安としても使われるほどで、CPUの温度状況を見るにはピッタリのものといえるだろう。

 もうひとつは、こちらも性能チェックで使用した「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION Benchmark」。CPUとGPUの両方に負荷をかけるとなるとゲームが最適となるだけに、ゲームベンチの代表としてチョイスした。より負荷が高くなるよう、画質設定は「高画質」を選び、解像度は1920×1080ドット、フルスクリーンでテストした。この2つのテスト結果から、水冷クーラーの冷却性能を見てみよう。

「CINEBENCH R15」ではCPU温度が一気に上昇するものの、72度をピークに安定。グラフィックは使わないため、GPU温度はほとんど動いていない

CPU、GPUともに高負荷のかかる「FF15」ベンチでは様子が変わり、GPU温度の上昇にあわせCPUの温度もジリジリ上がっていくのが興味深い

 GPUに負荷がかからないCINEBENCH R15では、ほぼCPUのみの温度変化となった。その温度も最大72度をピークに安定しており、冷却性能に余裕があることがよくわかる。ラジエーターでの冷却が十分でなければ液温が少しずつ上がり、GPUの温度も少しずつ上昇していくことが考えられるが、そういった様子は読み取れなかった。つまり、12cmのラジエーターだがCPUをフルに回しても十分な冷却性能があるということの証拠といえるだろう。

 もうひとつのFF15ベンチの結果だが、こちらはまったく様子が変わっていて興味深い。GPU温度が上昇するのとほぼ同じ上昇幅でCPUの温度も上昇しており、水冷クーラーがGPU、CPUの順で冷却しているという様子がよくわかる。さて、肝心な温度といえば、中盤を越えたあたりでほぼ安定してきており、GPUは50度未満、CPUもピークで72度となっているものの、そのほとんどが65度前後と低め。CINEBENCH R15と同様に、こちらもかなり余裕のある冷却性能になっていた。

 ラジエーターに厚みがあるとはいえ、ハイエンド構成のゲーミングPCの水冷クーラー、しかもCPUとGPUを同時に冷やすものが12cmで足りるのかと不安に思っていたが、この結果を見る限り、まったく心配がいらないということがわかった。これだけ冷えるなら、ゲームや動画編集といった負荷の高い作業を長時間続ける場合でも、安心して使えるだろう。

フラッグシップに恥じない高性能と安定性
そして使いやすさを備えた1台

 上面に配置されたインターフェースの工夫や、LEDファンのカスタムやメンテナンスしやすい強化ガラスサイドパネルといった工夫はもちろんだが、高性能PCで重視して欲しい性能面、そして変換効率の高い電源や強力に冷却してくれる水冷クーラーの採用といったこだわりなど、フラッグシップモデルにふさわしい1台となっている「NEXTGEAR i680PA2-DL」。

 純粋にゲーミングPCとしても魅力的だが、それ以外の用途、写真や動画編集、CG作成、プログラミングといった趣味、そして仕事でも活躍してくれることは間違いない。価格は高めになってしまうが相応の価値があるだけに、選んで後悔しない製品といえそうだ。

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