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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第211回

3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」でカメラ勝負!

2018年08月20日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

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Xperia XZ2は3D、スロー、背景ぼかしに注目

 最後にカメラの機能や設定をチェック。Xperia XZ2には前機種から「3Dクリエーター」が搭載されており、カメラで人やモノをスキャンし、3Dプリントも可能。さらに本機ではインカメラでのスキャンも対応した。ただセルフィースキャンを試したが背景なども考慮する必要があって、うまく撮るのはなかなかに難しい。

被写体を3Dスキャンできる「3Dクリエイター」がさらに進化

 ほかにもスーパースローやエフェクトとして「ぼけエフェクト」が加わり、背景をぼかした撮影がより綺麗に。設定や機能は以前から豊富な機種で、マニュアル撮影も当然あるのでカメラにこだわりたい人は満足だろう。使いこなすには結構大変なほどの機能だが、それはハイスペックなだけに3機種とも同じだ。

エフェクトに背面をボケさせるものが追加。マニュアル撮影ももちろん可能だ

Galaxy S9は物理的な絞りの変更がほかに無い強み

 Galaxy S9は本機での新機能である物理的に絞りを変更し、F値を1.5⇔2.4と自動と手動の両方で切り替えられる機能が面白い。カメラ好きならぜひいろいろ試してみてほしい。

F1.5/F2.4は自動でも手動でも切り替えられる

 ほかに「AR絵文字」やスーパースロー撮影も特長。また縦長ディスプレイということもあって全画面表示で撮影できるのも便利そう。「Bixby Vision」では画像検索、翻訳、QRコード読み取りなどが可能だ。

自分の顔などから絵文字が作成できる「AR絵文字」が追加。カメラに写した被写体からさまざまな情報が得られる「Bixby Vision」

HUAWEI Mate 10 Proは豊富な機能とわかりやすいUIが魅力

 HUAWEI Mate 10 Proはファーウェイ製スマホではおなじみのワイドアパーチャ機能があり、キレイな背景ボケが可能。撮影後でもフォーカス位置やボケ度合いを変更できる。撮影モードでは「ライトペインティング」で美しい“光”の画像を撮れるほか、「コマ抜き」撮影で早送り動画が楽しめる。他の2機種のように最先端感はないのだが、機能自体は豊富で、設定のメニューに説明が多く併記された親切なUI、使いこなしやすそうな印象だ。

ワイドアパーチャ機能で撮影した作例。フォーカス位置は後からも変えられる

モノクロセンサーを活かしたモノクロ撮影はモード切替で可能。ライトペインティンは光跡をキレイに残せるモードだ


決め手はサクサク撮影 HUAWEI Mate 10 Proの勝利

 今回は撮影スピードではHUAWEI Mate 10 Pro、実写では明るさでトップのGalaxy S9がリードする展開。しかも他の追随を許さない突出した強みで、大きな差別化ポイントだ。

 ただ3機種とも実写画像で一長一短は発見したが、おおむね高画質に感じたので、たとえGalaxyほど明るくなくとも不満はない。そうなるとタイムラグが無く、サクサクと快適に撮影できたHUAWEI Mate 10 Proに筆者は大きな魅力を感じた。今回はHUAWEI Mate 10 Proの勝利と判断した。

 次回はスタミナ比較、3機種とも大画面だがバッテリー容量は3000~4000mAhと差がある。果たしてスタミナでも違いが出てくるのか。次回をお楽しみに。


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