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エアバスやヘネシーがパリで展示

VIVE Proの企業向け利用に注目集まる

2018年08月17日 13時30分更新

文● HTC公式ブログ/Mogura VR

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(※本記事は2018年6月12日にHTC社公式ブログに掲載されたMatthew Gepp氏の記事を翻訳したものです)

 パリで世界中のスタートアップと業界リーダーが集まり、最新の技術イノベーションを披露するVivaTech。2018年は125か国から過去最高の10万人以上が訪れた。このイベントにはおよそ9000社のスタートアップが参加し、世界各国の大手テック企業の多くからCEOが訪問する。今年の展示はVRに関するものが目立ち、20社以上がVIVEとVIVE Proを活用してビジネスに革新をもたらすデモンストレーションした。

 例えば不動産販売の国際的大手であるBNP Paribas Real Estateが出展していたVRエクスペリエンスは、体験者がエージェントと一緒に外国の物件を下見に行くというもの。香港の支店からロンドンのアパートメントに飛び、部屋の中や建物周辺を見て回ったり、最寄りの学校や商店をチェックしたりできる。BNP Paribas Real Estateが高級物件を世界各国に販売するにあたり、顧客にはるばる外国の店頭に足を運ばせることなく対面での営業ができるよう、ホロポーテーションを専門とするスタートアップMimesysによって開発されている。

 LVMHグループのブースでは、コニャックで世界的に有名なヘネシーの最新工場をバーチャル見学できるエクスペリエンスが展示された。2万6000平方メートルの工場がVR内に完全再現され、体験者はその中を歩き回りながら製造工程を見ることができる。製造ラインを流れるボトルが立てる音まで聞こえてくるというリアルさだ。ヘネシーはこのデジタルレプリカで工場設立期間を短縮しただけでなく、従業員や外部パートナーの研修にも活用している。開発はインダストリー4.0に取り組むスタートアップ、ITECAが手がけた。

 Airbus BizLabブースでは、最先端のフライトトレーニング開発を専門とするテックスタートアップVRNAMが開発し操縦士訓練に使用された、エアバスA320のコックピットのVRが展示された。VIVE Proにより、計器の表示や動作を正確に再現した実物そっくりのトレーニング環境を体験できる。VRNAMのCEOは機長としてA320の乗務経験を持つパイロットでもあり、現在VRシミュレーターを開発中。飛行訓練装置として公式に認定されれば、パイロットの訓練コストを劇的に削減できるだろう。

 健康や安全に関するトレーニング開発を専門とするスタートアップImmersive Factoryは、VIVE Proを使ったトレーニングアプリケーションを展示した。同社は作業環境の危険や事故を減らす方法を実際に近い感覚で学べるVR研修を、Air Liquide、Colas – Bouyguesグループ、Vinciグループなどさまざまな専門企業に提供している。Immersive FactoryのCOOで共同設立者でもあるOlivier Pierre氏は「弊社のシミュレーションにはリアルさが必要なのですが、その点VIVE Proは解像度が抜群に高いので、実際の体験に迫る訓練環境を作り出せます」と語った。

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