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メインマシンとしても十分なスペック、モバイル性も高い

最強クラス12.5型ノート「dynabook VZ82/F」はスキがない

2018年08月18日 09時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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「dynabook VZ82/F」

 いきなりだが、使っているノートパソコンが壊れてしまった。「そりゃ、困っているでしょう」といわれそうだが、困っている。ほんとうに困っている。ASCII編集部で仕事をしている以上、パソコンがないとほとんどなにもできない。「お前、アスキーグルメでメシを食べてるだけじゃないか」とあきれる読者もいらっしゃるかもしれない。しかし、それだって記事を公開するにもメモをとるにも写真を取り込んで加工するにもパソコンがいるわけだ。

 困り果てて、パソコン担当の八尋さんに声をかけた。「ノートパソコンを貸してほしい。写真も編集するから、サクサク動いて、SSDが載っていて、容量が多いといいな。あ、うっかり落としたりするかもしれないから、丈夫だとさらにうれしいんだけど」。我ながら図々しい男である。無茶ぶりだと承知しつつ、八尋さんから「ふざけてんのか?」とツッコミがくるのを待っていると、ひょいとノートパソコンを取り出し「じゃあ、これを使ってみてください。いいパソコンですよ」とクールな一言。うーん、さすがパソコン担当。こんなリクエストはお茶の子さいさいということか。

 渡されたのは東芝ダイレクトで販売中の「dynabook VZ82/F」。さっそく使ってみたけれど、確かにいいパソコンだ。

 大容量の1TB SSDを採用し、メモリーは16GB。CPUも第8世代のCore i7-8550U(1.8GHz)と高スペックであり、薄型、軽量、高い堅牢性も保持と、なかなか良いとこどりな一台となっている。一言でいうと、スキがない。そう感じた理由を一つ一つ紹介していこう。

高スペックでありながら、持ち運びやすくてえらい

 dynabook VZ82/Fは、まずスペックだけでぼくらを魅了する。なんだか自動車のCMみたいになってしまったが、その性能はダテではない。各種ベンチマークの結果は過去記事を参照してほしいが、わかりやすくいえば12.5型モバイルノートとしては最強クラス。

 中でも、SSDの速度は偉大だ。大きなファイルのコピーや、OSの起動などはかなり高速。いくらモバイルとはいっても、動作が遅いようでは仕事や作業などでストレスを感じてしまうだろう。そういう心配がない時点で、モバイルノートとしては第一関門は突破。ただでさえ起動が速いのに、Windows Helloの顔認証を使えばますます速い。加えて、東芝ダイレクトモデルのdynabook VZ82/Fは大容量。「そんなに必要なの?」と思う人もいらっしるかもしれないが、あって困ることはない。単なるサブマシンとしてではなく、メインマシンとしても使える容量の余裕を高く評価したい。

ストレージの速度を計測する「CrystalDiskMark」の結果

 とはいえ、性能の高さだけがこのモデルの魅力ではない。持ち運びやすさにも注目だ。dynabook VZ82/Fのサイズは、およそ幅299×奥行219×高さ15.4mmで、重さは約1099gとなっている。

 1kgを切ってはいないが、手に持ってみると思った以上に軽く感じる。おそらく15.4mmという薄さによるものだろう。分厚くないので片手でも持ちやすいのだ。「片手で持てる」コンパクトさがモバイルにはもってこいだ。この軽量っぷりに、さきほど紹介した高スペックが詰まっているのがいい。

 ちなみにバッテリー駆動時間はカタログスペックで約17時間。そう考えると、この軽さと薄さでよくそれだけのバッテリーを……と思う。

厚さは15.4mm。片手で持てる薄さと軽さになっている

 「軽くて高スペックなのはわかるけど、落とすかもしれない」と不安を感じる人も思うだろう。「パソコンを落とすわけないだろ、いい加減にしろ」という人はちょっと待ってほしい。なにしろモバイルである。あなたがいかに大事に持ち運んだところで、仕事場の机の上で誰かがモノを落としたり、ぶつかったりということもありえる。すくなくともASCII編集部ではわりとありえる。

 しかし、dynabook VZ82/Fはタフである。面加圧や落下、限界曲げ、ヒンジ開閉、キーボードトランポリン高加速寿命試験「HALT」など多くの試験を実施している。ドイツの認証機関TüVの耐久テストもクリアした堅牢さを持っており、安心して持ち運べる。2 in 1コンバーチブル型なので、タブレットのように持ったり、テントのように折り曲げて使ったりすることも想定されることを考えると、ヒンジがタフなのは安心できる。試験の詳細については製品ページをチェックしてほしい。

2 in 1として使えるマシンだと考えると、ヒンジのタフさはうれしいところだ

 編集部での仕事は、取材先で進めたり、家に持ち帰ったりすることもあるため、どうしても「外で使えるかどうか」がノートパソコン選びの基準になりがちだ。これは別にASCII編集部員でなくとも、多くの人が気になるところだろう。dynabook VZ82/Fは、性能だけでなく、バッテリー容量と堅牢ぶりで、持ち運びも安心なことがわかった。では実際に使ううえで大切な、キーボードとインターフェースはどうだろうか?

キーボードの打鍵感は良好
USB 3.1とThunderbolt 3が両方あるのも〇

 試用機のカラーはプレシャスシルバー。派手ではなく落ち着いた色合いで、天板は隅にdynabookのロゴがあるシンプルなもの。悪目立ちしないので個人的には好感を抱く。某コーヒーチェーン店でも安心して使えるだろう(さすがに2018年なのでそんなドヤ顔の人はまず見ないし、何年前のネタだという気もするが)。

 ディスプレーがノングレアなのも自分としてはうれしい。映り込みが少なく、屋外のように明るい場所でも作業しやすいのは、モバイルノートの画面として好印象だ。照明がちょっと変わっている某コーヒーチェーン店でも安心して使える(くどい)。

ディスプレー上部にWindows Helloの顔認証に対応するカメラを内蔵

 ただ、上下のベゼルが広いのはやや気になる点だ。16:9という比率はともかく、シンプルに外見として、ここも狭額縁にしてくれれば……と思ってしまう。自宅や会社など机の上での作業時は、付属のUSB Type-Cアダプター(後述)を使ったHDMI接続で、最大4K(3940×2160ドット)で表示できる。自宅や職場でじっくり作業に取り組むときは、外付けのディスプレーを使うのも手だろう。

 モバイルの“キモ”ともいえるキーボードはどうだろうか。dynabook VZ82/Fのキーピッチは19mmで、キーストロークは1.5mmとしっかり確保。さらにキートップに0.2mmのへこみがあり、しっかりと指先がフィットするのだ。この工夫により打鍵感は良好。しかもタイピング音が静かで、外で作業する機会が多いモバイルノートに向いた配慮だ。さわがしくできない某コーヒーチェーン店でも安心して使える(さすがにもうやめる)。

キーボードの打ち心地は良好。ストロークも1.5mm確保されている

 dynabook VZ82/FのインターフェースはUSB 3.1とThunderbolt 3端子が1基ずつ。「足りない」と思うかもしれないが、Thunderbolt 3(USB Type-C)のみというモバイルノートも増えてきている中で、この軽さと薄さでむしろUSB3.1端子を搭載している点を個人的には評価したい。

筐体左側にThunderbolt 3端子を配置

右側にUSB 3.1端子。個人的にはあってよかったインターフェース

 インターフェースの少なさは、付属のUSB Type-Cアダプターで補強できる。HDMI端子、ミニD-sub 15ピン、USB 3.0端子、有線LAN端子をそなえている。ドックのように使うと考えて、ディスプレーなどを接続したアダプターを机の上に置いておき、家で作業する際はそこに接続、持ち運ぶときは本体だけでスマートに、というやり方も手軽なはずだ。

インターフェースが足りないと感じるなら、付属のUSB Type-Cアダプターを活用すべし

 キーボードの打鍵感は良好、薄く軽くとはいえUSB 3.1端子も搭載。以上のことを把握すれば、「外で使える」キーボードとインターフェースを持っているといえるだろう。もちろん、自宅や職場などでじっくりと向き合う場合でも、キーボードの入力しやすさは利点。加えてアダプターを使って周辺機器と接続してより便利に使える。屋内でも外でも活躍できるマシンなのだ。

 dynabook VZ82/Fは、処理性能が高い、ストレージ容量は十分、薄く軽い、丈夫、キーボードにも工夫アリ、USB 3.1とType-Cの両方を用意している……モバイルノートに求めるものをほぼそなえているマシンといえよう。

 価格は東芝ダイレクトのRoom1048/東芝ID会員(無料)に登録すれば、4万4496円引きの18万5544円で購入可能。安くはないが、メインマシンとして十分に使える力を持ち、モバイル性にも配慮されている12.5型のノートパソコンとしては最強クラス。家でも外出先でもしっかり使える、お値段以上といってしまおう。

 メインマシンとしても使える性能を、あるいは携帯性と機能性の両立をモバイルノートパソコンに求めている人は、dynabook VZ82/Fを検討してみてほしい。

Room1048/東芝ID会員(無料)なら、直販価格16万3944円から!

 東芝製ノート共通の注目ポイントとして紹介しておきたいのが、その価格。dynabook VZ82/Fの場合、東芝ダイレクトの直販価格は18万4680円からなのだが、Room1048会員(東芝ID)価格は16万3944円(8月16日現在)からとなっている。16GBメモリー、1TB SSD搭載モデルも4万4496円引きで18万5544円(8月3日現在)からだ。

 このほかの東芝製ノートもかなりお得な価格になっているため、ノートPCの購入を考えている方は、とりあえずRoom1048/東芝ID会員(無料)になることを強くオススメしたい!

試用機の主なスペック
機種名 dynabook VZ82/F
CPU Core i7-8550U(1.8GHz)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 620
メモリー 16GB
ストレージ 1TB SSD
ディスプレー 12.5型(1920×1080ドット)、ノングレア
内蔵ドライブ
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1
インターフェース USB 3.0端子、Thunderbolt 3(USB Type-C)端子、マイク入力/ヘッドフォン出力端子
内蔵カメラ 約92万画素ウェブカメラ
サイズ/重量 およそ幅299.0×奥行219.0×高さ15.4mm/約1099g
OS Windows 10 Home(64bit)

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