このページの本文へ

各種ベンチマークをチェック。普段作業は問題なくこなせる

5万円台11.6型ノートPCは、8GBメモリー&SSDで予想以上に快適だった

2018年08月16日 07時00分更新

文● 周防克哉 編集●八尋/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「STYLE-11HP014-C-CES」

 5万8298円から購入できるユニットコムの11.6型ノートパソコン「STYLE-11HP014-C-CES」(関連記事)は、サブマシンやモバイル用途に最適な1台だ。今回はその性能の確認をしてみた。

 STYLE-11HP014-C-CESのCPUはCeleron N4100でメモリーは8GB。ストレージは120GB SSDで、起動時間やエクスプローラーの動作は軽快だ。基本スペックとしては満足できる仕様になっている。

思ったより高い性能で、実用性にも期待が持てる

 Celeron N4100は、最新のGemini Lake世代。4コア/4スレッドで動作し、クロック数は1.10GHz、バースト時には2.40GHzまで上がる。キャッシュは4MBでTDPは6W、メモリ-はDDR4に対応している。内蔵のグラフィックスはインテル UHD グラフィックス 600だ。モバイル用のCeleronとしては性能は高めで、実用性にもある程度期待が持てる。

 まずは、CGのレンダリング性能から独自のスコアを算出する「CINEBENCH R15」から計測。OpenGLが19.56fpsで、CPUは229cbという結果だった。Celeronのためそこまで期待していなかったが、思ったよりもCPUの性能は高い印象だ。ベンチ測定中の画面をみていてもあまりストレスを感じなかった。

「CINEBENCH R15」の結果

 続いて、マシンの総合性能を測るPCMark 8をチェック。結果は以下の通り。

Home Accelerated

Home Conventional

Creative Accelerated

Creative Conventional

Work Accelerated

Work Conventional

 CPUへの負荷が低いHomeやWorkのスコアは悪い数値ではない。事務作業や一般的なウェブ閲覧やメール確認、文章作成ならそつなくこなせる性能だ。PCMark 10もチェックしてみたが、PCMark 8と同じような結果で、CPUのクラス相応の結果といえる。

 

「PCMark10」の結果

 グラフィックス性能を見るために「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51」で計測。デフォルトの起動状態では1280×720ドット、ウインドウ表示、標準品質になっている。ベンチ中の映像ではそれほど重く感じなかったが、結果はスコア2819(やや重い)となった。

 設定を変えて、標準品質のまま解像度を640×480ドットで計測したところ、スコア5102(快適)となった。さすがに快適に遊ぶのは難しそうだが、思ったよりは動く感じ。常用とはいかないまでも、ちょっとした時間に遊ぶ程度であれば可能だ。ドラゴンクエストXはMMORPGとしては負荷が軽いほうで、同様の低負荷なゲームなら遊べる可能性がある。

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51」の結果

 STYLE-11HP014-C-CESが搭載しているSSDの型番は「Kingston RBU-SC152DS37120GH」。CrystalDiskMarkでチェックしてみたが、SATA接続のSSDとしては普通に速いと思える数値だ。パソコンの起動やエクスプローラーのファイル操作でストレスを感じないのは、この辺が影響しているのだろう。

CrystalDiskMarkの結果

 オプションでSSDをSerialATA 600接続モデルに変更できるが、使ってみた感想としては速度に不満は感じないので、変更するにしても容量アップでよいと思われる。120GBは少なく感じるが、STYLE-11HP014-C-CESでできる作業とリーズナブルな価格を考えれば、妥当な容量だと思う。

8GBメモリーと120GB SSDが標準構成
普段作業ならBTO強化の必要なし!

 CPUそのものの処理性能は悪くない印象だ、3D処理などグラフィックス処理が絡んでくるとさすがに力不足感を感じるが、そもそも負荷のかかる作業をするためのマシンではない。文章作成や一般的なウェブブラウジングやメール確認などがストレスなくできれば十分なマシンだ。YouTubeで4K動画を探して再生してみたが動作に不満は感じず、スムーズに閲覧できた。CPUのクロックは再生とともに定格の1.10GHzを超えて2.00GHzを超えるが、ファンが回っても静かでとくに動作に影響が出ることもなかった。

 5万円台前半でこれだけの性能があるのなら、十分に買いといえるだろう。同クラスの製品の多くが4GBメモリーの製品が多く、コピーやエクスプローラーで書類を確認するなどのOSレベルの基本的な作業ですらメモリー不足を感じる場合がある。しかし、STYLE-11HP014-C-CESなら8GBメモリーのため、OSの基本操作での不満は感じない。またメモリーに余裕があるので複数のアプリケーションを立ち上げてもストレスを感じるときは少ない。BTOで強化しなくとも、素のままで十分に使えるモバイルノートだ。

試用機の主なスペック
機種名 STYLE-11HP014-C-CES
CPU Celeron N4100
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 600
メモリー 8GB
ストレージ 120GB SSD
ディスプレー 11.6型(1366×768ドット)
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)
インターフェース USB 3.0端子、UBS 2.0端子、HDMI端子、ミニD-sub 15ピン、ヘッドフォン/スピーカー出力端子、マイク入力端子、有線LAN端子、SDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅292×奥行206×高さ28mm/約1.14kg
OS Windows 10 Home(64bit)

■関連サイト

 

カテゴリートップへ