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持ち運び専用やサブマシンに最適な1台

低価格でも実用的な11.6型ノートPC、5万円台で8GBメモリー&120GB SSD

2018年08月08日 07時00分更新

文● 文● 周防克哉 編集●八尋/ASCII

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「STYLE-11HP014-C-CES」

 ユニットコムの「STYLE-11HP014-C-CES」は、5万8298円からと手頃な価格で購入可能な11.6型のモバイルノートパソコンだ。CPUには4コア/4スレッドで動作する低消費電力なCeleron N4100を搭載。バッテリーの駆動時間はカタログスペックで最長5.4時間となっている。

本体はシンプルなデザインで好感が持てる

 Celeron搭載のため、価格的にも性能を重要視する使い方をするマシンではなく、ウェブブラウジングやメール、Officeなどの軽めの作業がメインだ。ただし、標準モデルで8GBメモリー、120GB SSDが搭載されているのを考えると、お買い得感はある。

 低価格なモバイルノートの場合、搭載メモリーが4GBの場合も多いが、Windows 10での実用性を考えると、4GBでは動作的に不安があり、8GBあれば普段使いでメモリー容量には早々困らないだろうと思えるので安心だ。メモリーは8GBが最大搭載量なので変更できないが、ストレージは購入時のカスタマイズで容量の大きなSSDが選択できる。

 標準で搭載されているSSDはSerialATA接続で、多少割高にはなるがSerialATA 600接続のSSDも選択可能になっている。大容量のSSDへの変更は、SerialATA接続の場合240GBが+3980円、480GBが+1万2400円で、SerialATA 600接続の場合は250GBで+6480円、500GBで+1万4480円となる。あつかいたいデータにもよるが、標準の120GBでは多少心もとない感じもするので、余裕があるなら大容量のSSDにするのもありだろう。

ディスプレー解像度は1366×768ドット。11.6型くらいのサイズであれば、そこまで粗さを感じない

 ディスプレーの解像度は1366×768ドット。最近は11型クラスでもフルHD表示ディスプレー搭載機があるため、気になる人はいるかもしれない。とくに最近のウェブページはフルHD表示が当たり前のようなレイアウトデザインが多いため、上下左右のスクロールや縮小拡大の操作が増えてしまう。ただし、サイズが11型と小さいため、HDディスプレーの15.6型ノートなどと比べると、そこまでフルHDとの差は感じない。

 インターフェ-スは左右に振り分けられている。右側面にはUSB 2.0端子、SDカードスロット、有線LAN端子、ACアダプター、左側面にはミニD-sub 15ピン、HDMI端子、USB 3.0端子、マイク入力、ヘッドフォン出力を備えている。外部ディスプレー用にミニD-sub 15ピンとHDMIがあるので、拡張ディスプレーやプロジェクター使用時に便利だ。なお内蔵ディスプレーではフルHDに満たない解像度だが、Celeron N4100が採用している内蔵GPUのインテル UHD Graphics 600は4K出力に対応。外部出力であれば広い作業環境を構築できる。

右側面にはUSB 2.0が2基、SDカードスロット、有線LAN端子、ACアダプターが並ぶ。こちらのUSB端子は2基とも2.0規格なので注意が必要だ

左側面にはミニD-sub 15ピン、HDMI端子、USB 3.0端子、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子が並ぶ

 USB端子は3つあるものの、3.0は1基しかなく、2基が2.0な点は使い方に注意が必要だ。というのは、外付けHDDから必要なデータをコピーしようとしたら、やけにコピー時間が長く、確認したら右側のUSB 2.0に接続していたのが原因だったからだ。USBメモリーや外付けHDDなど、データを転送する製品を接続する場合は、左側にある3.0を使用したほうがいい。

 ノートパソコンで重要なキーボードの打ち心地は悪くはない。十分なストロークがあり、適度な反発力と入力されるポイントがわかりやすく打ちやすいと感じた。コンパクトなノートパソコンではキーのタイプ音が気になるというマシンもあるが、STYLE-11HP014-C-CESはほとんど気にならなかったので、静かなカフェなどで作業する場合にもいいだろう。

テンキーなしの一般的なレイアウト。キーピッチはちょっと狭い

 細かい性能面のチェックは次回紹介するとして、常用するアプリをインストールし、自分の基本的な作業環境を構築した感じでは思ったよりもサクサク動く印象だ。パソコン本体やアプリの起動時間、エクスプローラーの操作はほとんどストレスを感じなかった。

TDPが低いマシンだけあってACアダプターは小さく軽く、ケーブル込でも215g。本体と一緒に持ち歩いても苦にならないサイズだ

SDカードスロットが右側面にある。これで一番奥まで入れた状態だ。半分以上はみ出るのでさしっぱなしのまま持ち運ばなないほうがいい

 STYLE-11HP014-C-CESは、持ち運ぶモバイル用途には十分なコンパクトさで、5万円台からとコストパフォーマンス的にも優れている。作業内容にもよるが、負荷の大きい作業をしないなら十分な性能だと思えるので、安価に持ち運べるサブマシンを用意したい人は検討してみてはいかがだろうか。

試用機の主なスペック
機種名 STYLE-11HP014-C-CES
CPU Celeron N4100
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 600
メモリー 8GB
ストレージ 120GB SSD
ディスプレー 11.6型(1366×768ドット)
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)
インターフェース USB 3.0端子、UBS 2.0端子、HDMI端子、ミニD-sub 15ピン、ヘッドフォン/スピーカー出力端子、マイク入力端子、有線LAN端子、SDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅292×奥行206×高さ28mm/約1.14kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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