MSI製ノート「WS63 8SJ」は超薄型のワークステーションだ

文●加藤勝明 編集●北村/ASCII編集部

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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GPUよりもCPUパフォーマンスに注目

 それではベンチマークでWS63の実力を暴いていこう。まずはCPUパワーを見るために「CINEBENCH R15」を使う。

「CINEBENCH R15」のスコアー

 さすがインテル製CPUだけあってシングルスレッドのスコアーも高い。マルチスレッドテストはデスクトップの6コア12スレッドのCPUよりスコアーが低めだが、発熱の関係でクロックが下がりやすいので、薄型ノートPCなら致し方ないところだ。

 続いてはグラフィック性能を検証するが、まずは誰でも知っている「3DMark」のスコアーを見てみよう。

「3DMark」のスコアー

 Fire Strikeが6000ポイント台なので、ゲーミングPCなら軽めのものを画質控えめで、といったところだ。CUDAコアが768基なので、描画性能に過大な期待は禁物だ。

 基本性能の〆として内蔵ストレージの性能を「CrystalDiskMark」でチェックしてみる。テストはデフォルトの1GiB×5を使用している。

「CrystalDiskMark」によるストレージの読み書き性能。左がSSD、右がHDD

 ストレージ性能も申し分ない。SSDのシーケンシャルリードもライトも速いので動画素材のコピー、あるいは動画編集ソフトで貼り付けた素材をレンダリングなしでパッと見る時等に速さの恩恵が得られる。ただ前述の通りSSDのサイズが小さめなのでちょっと調子に乗るとすぐソフト側から容量警告が出るのが玉にキズだ。

 そろそろ実アプリベースのベンチマークに移ろう。最初はCPUとGPUを利用したレンダリング速度をみる「V-Ray Benchmark」だ。

「V-Ray Benchmark」の結果

 V-RayのCPUテストの処理時間はCore i7-8086Kで1分半、Core i7-7700Kで2分強といったところ。クロックの抑えられたノートPCとしてはさすが6コア12スレッドといったところだ。

 これに対しGPU(CUDA)によるレンダリング時間はやや遅い。V-Ray Benchmarkの公式ランキングを見ると、だいたいGTX 1050Tiも同程度の結果になっている。GPUとしての性能はあまり高くないため、Quadroというだけで過度な期待はできない、というのが正直なところだ。

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