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MoguraVRのゲームとって出し第83回

VR完全対応の「Area X」に震える

音と光が融合する、圧倒的に美しいVRゲーム「Rez Infinite」

2018年08月02日 15時00分更新

文● Mogura VR

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 今回紹介するのはゲームサウンドと光が共鳴する、独特の体験ができるVRシューティングゲーム「Rez Infinite」。2001年にPlayStation 2(PS2)およびドリームキャスト向けにリリースされたシューティングゲーム「Rez」をVR対応リメイクした作品だ。元々はPlayStation VR(PSVR)のローンチタイトルとしてリリースされ、その後HTC VIVEやOculus Rift向けにSteamでも発売されている。世界中のアワードやメディアから高い評価を受けている作品だ。

 Rez Infiniteは、プレイヤーが崩壊の危機に瀕したネットワーク世界を救うために旅立つ。設定の説明や世界説明は作中ではあまり行われない上、文章もほぼ出てこないが問題なくプレイできる。

 最大の特徴は、敵機を攻撃する際に鳴る効果音がBGMと混ざり合って独特のグルーヴ感のようなものを生み出すこと。攻撃はコントローラーで操作して敵をロックオン、自動追尾するレーザーで行う。連続でロックオンした際はSEが「ツタタタタタタ……」と、ドラムロールやシンバルを軽く鳴らすような、心地よいリズムを奏でてくれる。敵に攻撃がヒットすると、それぞれステージや敵ごとに設定されたSEが鳴るようになっており、これも含めて、ある種の演奏や即興的なセッションのようなゲームプレイとなる。

旧「Rez」のステージも。高解像度にリファインされており、バッチリ遊べる。昔からのプレイヤーはこちらを試してみるのもいいだろう

 ここまでは旧Rezと一緒だが、「Infinite」で追加された「Area X」はビジュアル含め何から何まで異なる。これまでいわゆるレールシューティングだったRezだが、Area Xでは全方位に移動できるようになっており、VRと合わせて空間の圧倒的な広がりを感じられる。光り輝く粒子の中を飛び回るのは非常に気持ちがいい。

 途中で中ボス的な位置づけのやや大型の敵が出てくるのだが、この敵キャラに弾をぶつけた時の音がなんとも言えない爽快感と心地よさがある。まるで電子楽器を奏でているような感覚で、その「音」に光の粒子が連動して輝き、弾ける。ちょっとした電子ドラッグのように感じられるほどの美しさだ。8本のレーザーを全部ロックオンして放つ瞬間はたまらない。コントローラーの振動も含めて、感じられる「手ごたえ」はほかのVRゲームよりも確かだ。

 ある程度敵を一掃すると、特徴的な光を放つオブジェクトが出てくる。何度かレーザーショットを撃ち込むと次のレベル(ゲーム中では「レイヤー」と表記)に移行する、という流れを繰り返していく。ゲームシステムそのものは非常にシンプルなシューティングゲームだが、圧倒的なサウンドと光の演出がそれを補強し、“ゲーム”とはまた違った表現を生み出している。

 PC版ではPSVR版にはなかったコントローラー設定(ゲーム用パッドやマウス、Viveコントローラー、Oculus Touchなどでのプレイ)が選択でき、また解像度やテクスチャ品質などのビジュアル設定が追加されている。プレイヤーごとの環境に対応して、最適なRez Infiniteが遊べるというわけだ。ゲーム中に一時停止して360度見回せるビューモードも追加されており、闇に浮かぶ美しいオブジェクトや光の粒子を自由に、間近で見られる。じっくりと観察し、背景にあるストーリーやテーマを考えてみるのもいいだろう。

 Rez Infiniteは、シューティングゲームに音や光と連動するシステムを追加したこと、そして何よりVR対応となったことで圧倒的な美しさや世界観を感じられる作品に仕上がっている。Area Xがやや短いと感じられる(いつまでもプレイしていたい、と思うがゆえでもあるのだが)ことは玉に瑕かもしれない。VR酔いを引き起こす要素もないため、安心して遊べるのもうれしいところ。VRで美しいものやキレイなものを見てみたい人や、古くからのRezプレイヤー、そして何よりも「VRで新しい体験をしたい人」にオススメだ。

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