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スピーディー末岡のスマホ遍歴 第5回

日本最大のアイドルフェスはITを駆使して作り上げられる!

2018年07月28日 15時00分更新

文● スピーディー末岡 出演●菊竹 龍(TOKYO IDOL FESTIVAL 2018総合プロデューサー)

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アイドル系のアプリは100本くらいインストール

──アプリを大量に入れているそうですが……。

菊竹 ええ、100個くらい入ってますよ。最初から入っているのを含めれば120個くらいですかね。

──100個! ストレージがパンパンになってそうですが。

菊竹 実際は使ってるのは数個なんですけど。アイドル系のアプリがたくさんリリースされるんですよ。その取り組みの提案などをいただくので、チェックするために入れていったらいつの間にか……って感じですね。さすがに使ったこともないのに、意見は言えませんから。写真をすべてクラウドに上げているので、ストレージは余裕ありますよ。元々128GBですし、アプリの1つ1つはそれほど大きくありませんから。

──それではよく使うアプリを3つほど教えてください。

菊竹 ほぼ仕事で使っていますが、LINE、Outlook、Saisukeです。LINEは連絡用、会社のメールはOutlook、Saisukeはカレンダーです。Saisukeはもう8年くらい使っているアプリです。当時、1000円買い切りだったんですが、いまだにアップデートされるのでほかのカレンダーアプリを使う必要がなくて。むしろ1000円でこんなに使ってすいませんみたいな(笑)。ただ、いつサービスが終了するかわからないので、リスク分散としてPCではGoogleカレンダーを使って同期させてます。さすがにGoogleカレンダーはなくなりませんよね?

──Googleがなくなってしまったら、路頭に迷いそうです(笑)。

菊竹 あと、LINEを仕事に使うって、ちょっと前だと失礼というかマナー違反みたいなところがあったと思うんですが、最近はみなさんバリバリ仕事で使ってますよね。僕も海外出張とか行くと、電話はほぼLINE通話ですから。もう仕事としてのツールになっていると思います。

──我々もライターさんからメッセンジャーとかLINEで仕事のやり取りをすることが多くなりましたからね。

これからのスマホには機能ではなく
ホスピタリティーを求めたい

──それでは、これからのスマホに求める機能はありますか?

菊竹 新機能というよりホスピタリティーの充実を求めたいですね。もはやスマホってハイエンドだと10万円を超えるのが当たり前になっていますが、10万円を超えるものを2年ごとに買い替えるのは、ちょっと考えられないというか。末岡さんはお仕事だから1年ごとに買い替えてると思いますが(笑)。やっぱり10万円払ったら4年周期くらいで使いたい。それ相応のバックアップ体制や耐久性を求めたいですね。バッテリーは2年で交換してくれるとか。

──たしかに機能はもう文句ナシですし、使っていくうえでのサポートは欲しいところですね。それでは最後に、TIFにどうスマホを役立ているのかをお聞きしたいです。

菊竹 まず社内のTIFチームは会議ではペーパーレスが基本です。「BOX」というクラウドサービスがあるのですが、資料などはすべてココで管理して、リアルタイムに更新していきます。僕も昔ADをやってたのでわかるんですが、会議前に資料のコピーを取るという作業って本当に時間の無駄なんですよ。資源も無駄ですし。だったら、その時間で別の作業をするなりアイデアを考えるなりしたほうがいいというのが持論です。ほかのチームの会議はどうかわかりませんが、TIFチームはこんな感じです。また「Evernote」でメモやアイデアを蓄積したり、ToDoは「Trello」で管理しています。

──ではアイドルの新人発掘みたいなこともYouTubeとかTwitterで?

菊竹 いや、こればっかりは直接見ないとわからないので、ネットだけで完結することはありません。必ず現場に足を運んでライブを見ます。どんなアクトなのかはもちろん、どんなファンが支えているのかを確認したいので。実際見ないと語れないですし。Twitterなどのフォロワー数は参考にはしますけど、それが決定打にはなりません。そもそもSNSの種類が増えていて、たとえばTiwtterは多いけどInstagramは少ないとか、アイドルによって数字がバラバラなので指標にはなりにくいです。

──現場主義なんですね。最近気になったライブはありますか?

菊竹 先日、タイのバンコクで開催されたアイドルフェスを見に行ったんですが、あそこはFacebook文化でTwitterよりもInstagramよりも、どれだけFacebookで発信しているかなんです。フェスもFacebookのライブで垂れ流しなんですよ。これがお国柄の違いかと思いましたね。BNK48が立ち上がりましたけど、あのグループが現地では驚くほど人気で(笑)。1万人は集められるんじゃないかな。タイはBNK48のおかげでアイドル市場が急速に広がっているので、どんどん日本からも行くべきですね。ちなみに、今年のTIFにはBNK48も出ますので、ぜひ見ていただければと。

今年のTIFの見どころはコレ!

──それでは、今年のTIFの見どころを教えてください。

菊竹 初日のヘッドライナーはけやき坂46、2日目がBiSH、3日目がHKT48と、今勢いのあるグループが最後まで盛り上げてくれます。チェアマンの指原莉乃さんも登場します。野外イベントなので、雨が降ることもあるだろうし、暑い日もあると思います。予定調和ではない演出。そういうフェスならではの雰囲気を楽しんでほしいです。タイムテーブルは550枠くらいあるので、最初から最後までみっちり楽しめるでしょう!

──550枠って! とんでもない数ですね。ほかのフェスで聞いたことないですよ(笑)。

菊竹 あとはサマーソニックさんとコラボして、ガールズバンド枠もあるので、こちらもロック好きにはたまらないかと。

──ありがとうございました。

 菊竹さんは積極的にペーパーレス化、電子化を進め、クラウドサービスやスマホなどを使って巨大イベントを効率的に作り上げていることがわかった。でないと、このステージの多さをさばけないという。今後は公式アプリの開発も考えているとのことなので(予定は未定)、日本最大級のアイドルフェスがさらに楽しくなりそうだ。筆者もレースと被らなければ行きたい!

昨年のTIFの様子

菊竹 龍(TOKYO IDOL FESTIVAL 2018総合プロデューサー)

 1984年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。2007年に株式会社フジテレビジョンへ入社。現在、TOKYO IDOL FESTIVAL(通称:TIF)の総合プロデューサーを務め、2017年からはアイドルドキュメンタリー番組「アイドリアル~アイドルの今を切り取る~」、指原莉乃MCの「この指と~まれ!」を立ち上げた。

イベント情報

 2010年からスタートした世界最大のアイドルフェスで、昨年は過去最多の8万人を動員! 今年も200グループ、1300人を超えるアイドルがお台場に集結します! TIFは、年に一度の、アイドルのための、ファンの皆さんのためのお祭りです。ぜひ、会場に足をお運び下さい。

日程:8月3~5日
会場:お台場・青海周辺エリア
入場料:1日券 7200円、3日通し券1万7000円 公式サイト:TOKYO IDOL FESTIVAL


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