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狭い会議室でのプレゼンや、自宅のシアタールームにオススメ

4K/HDR対応! 壁から10cmで100型を投影可能な超単焦点プロジェクターがすごい

2018年07月28日 10時00分更新

文● 八尋/ASCII

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「S718QL」

壁からわずか4インチ離せば100型のスクリーンに4K/HDRで投影可能

 デルが販売する「S718QL」は、4K/HDRに対応するハイエンドなプロジェクターだ。壁から4インチ(約10.16cm)の場所に設置すれば、4K解像度で100型のスクリーンに表示できる超単焦点テクノロジーが特徴。さらに、壁から9インチ(約22.86cm)話せば130型のスクリーンにも投影できる。

スタンド部分の高さを調節すれば、角度調整が可能

 S718QLの本体サイズは、およそ幅45.9×奥行38.5×高さ13.5mm。サイズはそれなりに大きいが、100型のディスプレーを設置するのに比べればかなり省スペースですむ。大きなディスプレーを置けない会議室でも、本機を設置すれば大画面でのプレゼンが可能。自宅に設置すれば、4K/HDRでの映画鑑賞が可能なシアタールームとなる。

 また、5000 ANSIルーメンの明るさにより、昼間でも明るい画像を投影できる。コントラストは2000対1(ダイナミック時は100000対1)、最大表示色は107万色。加えて、HDRの対応とBrilliantColorテクノロジーにより、映像も写真もくっきりと意図されたとおりに表示できる。実際に4Kの写真と動画を再生してみたが、ディスプレーとほぼ変わらない色鮮やかでクッキリとした画面が表示された。

4K解像度の写真を表示してみた。色のメリハリがよく、クッキリと映し出された

 今回は会社の会議室の白い壁に直接投影したが、壁に汚れがほとんどなかったので違和感はなかった。しかし、壁に汚れが目立つ部分があったり凸凹している部分があると表示に影響が出る可能性があるため、そういう場合はスクリーンを用意するといいだろう。

動画として試しに「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」を投影してみた。映画だけでなく、高いフレームレートが重要になるFPS系でなければゲームも大画面で楽しめそうだ

 レーザーはランプ不使用タイプで、プロジェクターのウォームアップやクールダウンを待つ必要がなく、電源のオン/オフに瞬時に反応するため、起動してすぐに投影できる。また、複数のレーザーバンクにより、最大10年の長寿命を実現しているという。

レーザーはランプ不要タイプで、最大10年の長寿命をうたう

 インターフェースは、USB 3.0端子×3、HDMI 1.4a端子×2、HDMI 2.0(HDCP2.2)端子、RJ45、Mini USB-B端子(ファームウェアアップデート用)、D-sub 9ピン、SPDIF端子、音声出力端子など。HDMI端子などでパソコンと接続すれば簡単に出力が可能。加えて、オフィスのネットワークを使用して最大4台からのデバイスで同時にプレゼンテーションを実施することもできる。そのほか、パソコン不要でUSBドライブと接続して、Officeファイルや4Kマルチメディアファイルの表示も可能だ。

背面インターフェース。HDRコンテンツを表示する場合は、HDMI 2.0a端子を使用する必要がある

筐体上面のボタンでの操作も可能。リモコンも付属している

自宅や会議室を“ハイエンド”な空間に

シルバーと黒が基調の高級感のある筐体

 S718QLの価格は、73万4184円と高価。しかし、超単焦点で100型以上のサイズ、しかも4K/HDRで表示できると考えると、妥当な価格ではないかと思う。筐体も、シルバーとブラックを基調とし、落ち着いた雰囲気を持ちながら高級感のあるデザインのため、会議室でもお洒落な空間でも違和感なく設置できる。狭い会議室や自宅の一室を、ハイエンドなプレゼンテーション空間やシアタールームにしたいと考えているのであれば、S718QLを検討してみてはいかがだろうか。

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