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雷サージ対策の見るべきポイントとオススメ製品 第1回

PCや家電、データを守るには夏の雷対策が必要だ

2018年07月30日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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雷サージの影響からPCや家電をガード!

 この雷サージからPCや家電などを守る確実な方法は、雷が近づいてきたら、電源コンセントやLAN、アンテナといった雷サージの侵入経路から、物理的に外してしまうことだが、電気製品がここまで増えると、実際に行なうのは無理というもの。

雷サージ対策で確実なのは、稲光と雷鳴が轟いたら、電源コンセントなどを抜くことだが、現実的に無理……

 そこで登場するのが、雷サージを吸収する性質を持つ素子(バリスタ)を内蔵する電源タップを使うことだ。コストはそれなりにかかるが、個人でできる雷サージ対策としては簡単で、壁の電源コンセントとPCや家電などの間に設置するだけになる。

 また、停電時にPCやNASを安全にシャットダウンできる無停電電源装置(UPS)にも雷サージを防止する機能が備わっているので、こちらも注目と言える。

機器に雷サージが達する前に吸収してしまう「雷サージ吸収素子」(バリスタ)を備える電源タップなどが各社から販売されている

 簡単に導入でき、重宝される雷サージに対応する電源タップ。1万V近い雷サージを吸収できる「雷サージ吸収素子」(バリスタ)を内蔵する製品など、PC関連の周辺機器やサプライ品でおなじみなエレコム、バッファロー、サンワサプライなどといったメーカーから、数多くの製品が販売されているのでチェックしてみよう。

 次回は、正直どれを選べば良いのか悩んでしまう雷サージ対応製品の見るべきポイントやオススメを紹介していこう。

覚えておいて損のない豆知識

 雷=夏のイメージだが、気象庁のデータでは日本海側は冬の方が雷の発生日数は多くなっている。1981~2010年までの30年間の平均値で、年間の雷発生日数が最も多いのは石川県の金沢で42.4日になっており、発生月は7月、8月よりも12月、1月に多く発生している。また、「雷都」の名も持っている内陸部の栃木県宇都宮は24.8日で、7月、8月に最も発生している。

気象庁が公開している年間の雷日数

 ちなみに、先日栃木県日光市に引っ越した筆者。実は落雷に関しては、まったく想定していなかったのだが、天気予報に頻繁に雷注意報マークが出現。さらに、引っ越してからわずか1ヵ月の間に、稲光とほぼ同時に雷鳴が轟くという、都内であまりない体験に2回ほど遭遇。

 大慌てで賃貸管理尾会社に建物(配電盤)の雷サージ対策の確認や、個人レベルで行なえる雷サージ対策を実行したり、NASのバックアップ頻度をアップした。

月別雷日数の平年値。内陸部で雷都との名も持っている宇都宮と、日本海側となる金沢の30年間の月別雷日数になる

気象庁の防災情報となる「雷ナウキャスト」。落雷があることを意味する活動度「赤」の「やや激しい雷」は、頻繁に出ていた(7月24日前後)

【関連サイト】

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